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立ち飲みラリー京浜東北線編はいよいよ西川口を離れ、いざ北上。だが、都心を離れ、少しずつ田舎感が漂う。
とにかく、駅と駅の間が遠いのだ。西川口から蕨駅まで、たっぷり30分は歩いた。
しかも、住宅地を歩いたというのに、人の気配がしない。時刻はまだ18時を過ぎたばかりだというのに。
30分かけて、ただひたすら歩いた。線路沿いまで出てくると、ようやくホッとした。電車が行きかい、賑やかになってきたからである。
「わーらび、まもなくわーらびです」。
心の中で「MORTER MAN」が鳴り響く。
線路の向こうに光が見えてきた。どうやら、あれが蕨駅らしい。
蕨に大きな期待を寄せていなかった。だって、このあまりにもマイナーな駅に、いや少なくとも浦和や大宮といったビッグシティならまだしも、蕨と書いてなんと読むかすら分からないような街に立ち飲み屋があるとは思えなかったからである。
だが、駅について、ふらふらと赤ちょうちんの方へ歩いていくと、僅か2分で、立ち飲み屋が見つかった。
長屋の建築物の手前に大きな看板が掲げられている。「立ち呑み もりすけ」と。
ガラス戸に貼られた「舌代」の品書き。
「生ビール」390円。「チューハイ」220円。
これ、「いこい」じゃないか。
店に入ってみると、壁に店主が「いこい」で修業してきた旨が貼られている。
やっぱり。
ボクは生ビールと「煮込み」(130円)をオーダーした。
「いこい」スタイルが増殖している。
上野の「たきおか」を筆頭に、近年23区内を中心に増加する「晩杯屋」、そしてこの「もりすけ」である。
何故、「いこい」スタイルは増殖しているのか。
ひとつは焼き鳥型立ち飲みへのアンチテーゼがあるのではないだろうか。安易な焼き鳥立ち飲みが増加する中、「いこい」の一品料理、とりわけ煮物中心の立ち飲みという自負がそうさせていると考える。
いや、煮物ばかりでなく、魚のフライ、焼き魚、天ぷらなどなど、そのいずれもが100円台ないし、200円台で食べることができる。これも立ち飲み界のトップを走り続けている。これは、疑いようもない事実であり、大きな自負に繋がっているのだろう。
さて、「もりすけ」。
「まぐろ」刺身が150円。「つぶ貝」刺しが180円。「レバホルモン」220円。「ガツ刺し」150円。そのほか、「アジフライ」「麻婆豆腐」などなど。
これこそ、「いこい」スピリット。
生ビールをやっつけて、ホッピー(360円)に、こちらは白も黒も置いてある。ボクはもちろん白で。
営業時間は13時より。
「いこい」「たきおか」の朝7時の開店ではないものの、昼飲み体制はしっかりと敷かれている。
「いこい」の胞子は南下ばかりではなく、北上もした。
これは、ひとつのムーブメントである。
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