蔵前での仕事日をわざわざ、浅草の「ほおづき市」の日に設定した。「朝顔市」と同様、コロナ明けの祭りを見ておきたかったのだ。
仕事を終えて浅草寺へ。
すると驚くことに仲見世から、もう人、人、人の波。数日前の「朝顔市」と違うのは外国人の多さである。実感としてはもう半分くらいの人が外国人観光客というあんばいだ。
こりゃたまらん。
急いで本堂に行き、ご本尊を拝んで退散した。
さて、六区に行ってなんか飲むかと歩いていると、記念碑を見つけた。
「三匠の句碑」とある。平行四辺形の自然石。不思議な形だ。碑は古く、碑面が判然としない。碑自体が相当古いように見受けられる。なんとか頑張って読もうとしたが、分からない。内容は隣の看板に任せることにした。
3人の匠とは西山宗因、松尾芭蕉、そして榎本其角。自分が知っているのは芭蕉のみ。しかし、匠というからには皆さんすごい人なのだろう。
記念碑の建立年は1809年。信じられないことにもう200年も前に碑が建てらていた。看板によると、以前は別の場所にあったのを移設したというが、一体はじめはどこにあったのか。しかも、誰の手によって建てられたのか。移設の理由が台座と刻まれているというが、それも全く読めない。
松尾芭蕉の句、「花の雲鐘は上野か浅草か」は、自身の自宅から聞いた鐘の音が、寛永寺のものか、浅草寺なのかと問うた句らしい。風流だ。そして江戸はさぞかしゆっくりとした時間が流れていたのだろう。今ではその面影すら見出せない。
この台東区ゆかりの句が刻まれているということは、元々ここからそう遠くないところに、句碑は建っていたのかもしれない。
さて、喉が渇いた。浅草寺はちょっと歩いただけで、たくさんの碑を見つけることができる。今日のところはこれでやめておこう。
芭蕉の句、自分なら、こう詠むか。
「入道雲ホッピーは上野か浅草か」。
字余り。
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