雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

Step3 周辺減光だけなら、サルでも・・?(私の画像処理)

2013年06月27日 | 画像処理のはなし
この記事は天体写真の「画像処理」について、
私の場合の手順・方法を紹介させていただいています。
今回は連載5回目になります。
(これまでの記事は 左サイドバー カテゴリー 画像処理のはなし よりご覧ください。)

Step 3 周辺減光/カブリ補正
使用ソフト ステライメージ7

今回の記事タイトルは、
周辺減光」 の補正だけなら、サルにでもできるほど簡単。
と思っていたのですが・・
例えば
こんなに見事な周辺減光でも  [TAMRON Zoom f = 17mmF4 簡易フラット kissDX改+LPS-P2FIL]
( 「レベル調整」でわかりやすく誇張したもの )

ステライメージ7 の「周辺減光/カブリ補正」を使えば、
充分な効果をあげる事ができます。(上の画像は補正実施後のもの)

今回の記事作成にあたり、他の簡易フラットについても調べてみました。
( カメラはすべて kissDX改 + LPS-P2FIL )

同じタムロンズームレンズで f = 50mm F4
なぜかG,Bの等高度曲線が崩れ始めていますが、まだ補正できそうです。

CanonNFD 300mmF2.8レンズ手製絞りで F4、露吸収フード付 。
曲線がゆるやかで、かなりフラットと言えそうです。
ただし、同心円状の曲面で補正するステライメージでは
G,Bの上端下端が明るくなる副作用が出そう。
( 原因はなんでしょう?カメラ内部の照り返しのようなものでしょうか? )

現在の主力 ビクセンR200SS反射鏡筒f = 800mmF4+純正コマコレクタ3、フード付 。
コマコレクタの特性も大きな影響を与えていると思うので、
比較のためバーダーMPCCコレクタCooled60Dの簡易フラットの特性も調べました。
(上の2枚のフラット画像は鏡筒と平行にカメラを取り付けた場合のもの)

光度曲線の形は違いますが、共通しているのはピークの中心が下端にあること。
もし、カメラの自重によりタワミが出ているのなら、
鏡筒に直角にカメラを付ければピークは左右に偏るはず。
( カメラを直角に取り付けた、バーダーMPCCコレクタCooled60Dの簡易フラットです。 )

R200SS接眼部へのカメラの取り付けは、小ネジ2本で締め付けてるだけなので
やはり、カメラの自重でタワミが発生しているようです。
更にカメラをタテ位置に取り付けても、ピークが下側なのは、
購入してから一度も光軸調整なるものをやったことが無い結果だと思います。

ステライメージの「周辺減光」補正の効果を上げるためには、
やはり光軸調整やるしかないか ・・

さて、もう一方の「カブリ補正」ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うまい方法があったら、私が教えてほしいくらいです。
「周辺減光」も含まれているだけに、余計厄介です。

カブリがここまでひどいと、”やらないよりはマシ” 程度の補正しか私にはできません。
ただわたしの場合、このように光害がもろに写りこむ星野写真はあまり撮らずに
星雲や銀河を、R200SSにエクステンダーを付けて撮影する事が多いです。

これまで下端が明るいのは「カブリ」と思っていたのですが、
今回の記事で検証したところ、実際は光軸のズレだったようです。


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今回の「周辺減光/カブリ補正」は当初掲載する予定はありませんでした。
やっかいな「カブリ補正」は、参考になるような知識は無いし、
「周辺減光」は誰にでもできる簡単な事。と思っていました。
ところが記事のための検証データを作成したところ、
R200SSの光軸調整が必要”という、予想外の結論になってしまいました。
調整ツールを購入して泥沼に入ったりして・・
試案のしどころです。


雲上くもがみ
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