雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

レンズ状銀河NGC5866(りゅう座)

2013年06月06日 | 天体写真(系外銀河)
このところ晴天が続き、撮影できる夜が何日かありました。
梅雨入り前に何枚も撮影しておけば、ブログ記事作成が楽なのですが
一つの対象にかける露光時間が長く、一晩で2タイトルくらいしか撮影できません。
今回はその内の1枚、りゅう座にある見かけの大きさがとても小さな銀河NGC5866です。

そんな暗くて小さな銀河を、ガイド流れ覚悟で撮ろうとしたのは
写真集で見たHST(ハッブル宇宙望遠鏡)の画像から独特の雰囲気を持った銀河として
印象に残っていたからです。

レンズ状銀河 NGC5866 (りゅう座)
全体画像は下になります。
撮影DATA: 2013/06/02 22時45分~ R200SS+純正エクステンダー(合成f=1500mmm)
露出10分を7枚コンポジット ISO2500 Cooled60D(外気温16℃ 冷却-8℃) EM-200赤道儀 PHD Guiding ステライメージ7 他

エクステンダーで拡大撮影して、HST画像の雰囲気が少しだけ出せました。
(HST画像の方も機会がありましたらご覧になってください。)
Full ACS Image of NGC 5866Source: Hubblesite.org
この銀河は ”レンズ状銀河 ”に分類されています。
「横から見ればみんな凸レンズ状に見えるんじゃない?」 と思ったのですが、
渦巻銀河」「楕円銀河」には無い特徴があるそうです。
①横から見た姿は「渦巻銀河」に似ているが、渦巻構造は見られない。・・
②星がランダムに動く「楕円銀河」と違い、中心核の回りを回転している。
銀河の中では変わり者の様で、数は少ないそうです。

それにしても小さく見えるのは遠くにあるというより、ほんとに小さいための様です。
以前に同じ機材で撮影した画像で、見かけの大きさを比較して見ると。





NGC5866
距離: 約4400万光年
大きさ: 4.7′×1.9′
明るさ: 10.7等級





M51子持ち銀河
距離: 約3100万光年
大きさ: 9′
明るさ: 8.6等級




NGC4565
距離: 約6800万光年
大きさ: 15.9′×1.9′
明るさ: 10.4等級


比較して見ると、「子持ち銀河は親も小さ目」と言っていたM51ですら大きく見えます。


ガイド星図22時」を追加掲載しましたので、皆さんも挑戦して見てください。(6/7)

(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
NGC5866 レンズ状銀河(りゅう座)
 
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春から夏への切り替え時期の今頃は
明るくて見栄えのする対象は余りありません。
(自宅からは南中過ぎの対象しか撮れないため)
小さくて見栄えがしないのはわかっていても、
はるか彼方の銀河にはなぜか魅かれてしまいます。


雲上くもがみ
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コメント (2)
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