雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

”乾井送兵衛(改)” でわかった事。

2013年12月10日 | 機材
前回、
冷却デジカメCOOLED60Dの結露対策のため作った”乾井 送兵衛”では
冷却能力が大きく低下する事がわかりました。
そこで、結露によるトラブル発生の危険が高い冬期間は冷却禁止で行こう・・
とも考えたのですが、金魚も飼う予定も無いのに買った水槽用ポンプや、
予備も含め1kgも買ってしまった乾燥剤が無駄になるのがつらくて
悪あがきしてみました。

前回の教訓は、冷却ファンまで密閉してはならない! というものでした。
そこで100円ショップで見つけた材料で工作を始めました。
以下は製作過程の写真です。
要は冷却用ファンを枠で囲う事により、
乾燥空気を閉じ込めるプチッ袋におおわれないようにしました。
たったそれだけか!”と言われそうなので、
湿度計も貼り付けて袋内の湿度がわかるようにしました。
乾井 送兵衛”本体はなにも変わっていないのですが、
新しく作った部分も含めた総称として、”乾井 送兵衛”と呼ぶことにします。

前回は冷却ファンによる袋内の温度上昇を軽く考えていたため失敗しました。
そこで今回は実戦に近いシミュレーションをやってみました。
あらかじめプチッ袋には、一回り大きい枠を貼り付けてあり、それをはめ込みます。
カメラを袋で覆い、隙間を洗濯バサミでふさぎます。
乾燥空気用チューブを接続して、あと冷却用電源コードを接続すればスタート。

シミューレーション結果のグラフです。
(* 除湿オフ後は、袋の口を解放して測定したデータです。)

(1)冷却能力の低下は防げたか?
冷却オンにすると1分間で20度ほど急激に低下し、
最終的には27度ほどの冷却能力が維持されています。
乾井 送兵衛(改)”の成果ありです。

(2)除湿能力はどうか?
今回も当初想定していなかった事が・・
冷却オン時には30分で7%しか除湿できていません。
ところが冷却を止めると40分で16%も湿度が低下。
ちょっと考えてみたらその理由が推定できました。
それは、
送り込んだ乾燥空気が冷却ファンにより、袋の外に放出されてしまうため
ではないかと考えました。

これからの季節、湿度100%近い屋外で使った場合、どうなるのだろうか?
4日の夜、検証する事ができました。
この夜の屋外は気温5℃、湿度91%
冷却オンで40分間、乾井送兵衛(改)もオンで撮影しました。
冷却後のカメラ内の温度は-14℃まで低下。
袋内の湿度の方は62%→64%と、維持か微増という結果でした。
(袋内の湿度が外部より低いのは、冷却前に試運転したせいと思われます。)
効率は悪いのですが、湿度100%近い外気にさらすよりは・・

更に、はめ込む枠を工夫すれば冷却ファンの吸い込む空気を
外気から取り込むこともできそうです。
乾井送兵衛(改の登場はあるでしょうか?

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ほんとはこんなもの作っているより、晴れてさえくれれば
冷却なんか無くても撮影したいのですが・・

雲上くもがみ
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コメント (2)
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