雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

「父子鷹」から『ドン・キホーテ』 へ(VC200Lガイドシステム模索中)

2014年10月02日 | それでも星は流れる
前回の「父子鷹」ガイドシステムは、見た目はグッドデザイン賞ものだったのですが、
ガッチリ固定されたVC200L鏡筒からガイド鏡筒が離れすぎたため、追尾誤差が発生してしまいました。
父子鷹(おやこだか)」と名付けた前回のガイドシステム

そこで手持ちの機材を使ってもっと重心を下げてみました。
こんな細くて長い屈折鏡筒、現在ではまず見かける事はありません。
口径わずか50mmですが、れっきとしたタカハシ製です。
銘板から1979年4月製造、つまり今から35年前に私が買ったものです。
昔、わたしが手動ガイド用に購入したもので、アイピースの十字線に
ガイド星を合わすためイメージシフト機能が付いています。
つまりガイド鏡は固定しても、イメージシフト装置によりガイド星を一回り広い範囲から探す事ができます。
問題はf=700mmという鏡筒の長さ。
余りに長いので・・身の丈に合わない長い槍を振りかざして、
風車に闘いを挑むドン・キホ-テを思い浮かべました。

ガイド鏡がこんなに長いとろくな事はないのですが、
キャリーハンドルのカメラネジに思い切り鏡筒バンドをネジ込んで検証してみました。
検証できたのは1日夜、夏の大三角形がなんとか見えるという空でした。
検証だけと割り切っているので、冷却も結露対策も灯火対策も無しだとなんと楽な事か。
検証中のPHDGidingのグラフです。
ガイド鏡の焦点距離が倍ちかくなっているので、振れも倍になりますが、
それ以上に大きくブレているようです。
(鏡筒が長いため制御信号で向きが変わるのに遅延が生じているのでは?)

VC200L+レデューサー(f=1278mm)で撮った γ Cyg星です。(10分露光×6枚)
中央部を拡大した1枚画像です。
左右(東西)にフラつきながら、上下(南北)にもズレています。
ガイド追尾誤差のグラフを作成してみました。
いつもはDec(南北)方向の誤差は無視できるほどなのですが、とんでもない事になっています。
原因はVC200L本体では無く、”長い槍”にある事はたしかです。

ギブアップして、タカハシ純正のプレートと鏡筒バンド(約6万円)を買うのか? ですって!

ギブアップするのはまだ早いです。
今回の検証結果を踏まえて次回はドン・キホーテ(改)で、検証を兼ねた作品作りをめざします。
( 「ドン・キホーテ(改)」で使用する手持ち機材 )

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この時点で「ドン・キホーテ(改)」の確かな手ごたえが。
でも実際に撮ってみないことにはわかりません。
次回はいきなりレデューサーなしでやってみようかな。
いつ晴れてくれるのか、待ち遠しい。

雲上くもがみ
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コメント (10)
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