雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

撮影枚数を倍にすれば、露光時間は半分でいい?

2014年10月06日 | 画像処理のはなし
いつになったらVC200Lガイドシステム の検証ができるのでしょう?
台風が過ぎたあとは晴れても満月期。
星雲・銀河のクローズアップ撮影はまだ先になりそうです。

そこで長焦点VC200Lで撮影するにあたっての課題について検討を行ってみました。
テーマは新ガイドシステムにも関連するのですが、
長焦点になった事により
ガイド許容量がきびしくなった事から、長時間露光が困難に。
暗い光学系になった事から、より長時間露光が必要となった。

この相反する問題の解決策として最初に浮かんだのは、ISO感度をあげる事。
しかし、ISO2500に上げた検証の結果、画像の荒れが大きくて断念。
今回考えたのは、露光時間を抑えてその分撮影枚数を増やすというもの。
つまり、コンポジット枚数を増やす事により露光時間の不足をカバーできないかということ。
これは目新しい発想ではないのですが、実際に検証してみたことはありません。
探してみたら、たまたま同じ夜に露光時間を変えて撮影したものがいくつか見つかりました。
露光時間を半分に、かわりにコンポジット枚数を倍にしたらどうなるか
検証してみました
( 共通DATAは最後の完成画像のラベル参照 )

検証サンプル. プレアデス星団

以下の画像は総露光時間が同じになるようコンポジットしたものです。
画像処理はステライメージ7を使用して、レベル調整で明るさを合わせ
デジタル現像・簡単なトーンカーブ調整までおこなっています。
( クリックで画像全体を表示 )
全ての画像を使って処理したものです。

検証サンプル. オリオン大星雲

( クリックで画像全体を表示 )
全ての撮影画像を使って処理したものです。

検証サンプル. 干潟星雲中心部

( クリックで画像全体を表示 )
全ての撮影画像を使って処理したものです。

検証サンプル. ばら星雲

( クリックで画像全体を表示 )
全ての撮影画像を使って処理したものです。

検証して見て気づいた事は、一見すると表示がなければどちらが長時間露光の画像か
わからないほど、枚数を倍にしたコンポジットの効果が認められました。
ただ色の彩やかさなどは長時間露光に負けていると思いました。
それと今回のサンプルはいずれも明るめの対象であり、
はるかに暗い系外銀河のクローズアップ撮影でも露光不足がカバーできるかは疑問です。
やはり長時間露光・多数枚コンポジットができるにこしたことはないのですが・・

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空気の澄んだ秋なのに撮影ができず、
無理やり記事のネタづくりをやっております。
次の台風も控えているようだし、赤い満月でも撮って
モチベーションを維持しますか。(晴れればだけど)

雲上くもがみ
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コメント (8)
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