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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
机上の空論、木端微塵(その2バブル星雲)
2014年10月20日
|
それでも星は流れる
17日夜、
VC200L
のガイド精度の向上を目指す検証のため
リング星雲
の次に撮影対象に選んだのは、
バブル星雲
(しゃぼん玉星雲ともいう)
でした。
リング星雲ではVC200Lそのままのf1800mmで撮影したのですが、
PHDのグラフでは相変わらず赤経(東西方向)が大きくブレており、
作品になりそうにない事から、レデューサーを付けてf1278mmと拡大率を抑えました。
今回は先に画像処理が済んだものをお見せします。
バブル星雲とM52
(カシオペア座)
( 画像クリックで拡大表示 )
( 左上の散開星団がM52
・・・・・
上 が北の方向 ノートリミング画像 )
撮影DATA
:
2014/10/ 17
22:46’~ Vixen
VC200L
+レデューサー
(f=
1,278
mm F
6.4
)
露出10分×7枚コンポジット ISO
1600
Cooled 60D
(気温9℃ 冷却オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG TAKAHASI D 50mm f 700mmガイド鏡 PHD Guiding ステライメージ7
上の画像を見ると星の流れは無くなったかに見えますが、
レデューサーで拡大率を下げたため目立たなくなっただけで、
まったく問題は解決していません。
下図は撮影画像で流れが目立ったものと、目立たなかったもの、撮影当時のPHDグラフです。
撮影画像では相変わらず東西(左右)方向の流れが目立ちますが、PHDグラフの波ではあまり違いがわかりません。
ただ、どの程度分散しているかを表すRMS(偏差値)は小さいほどいい画像になっています。
いつものガイドエラーグラフです。
各撮影画像の星の中心位置の変化をグラフにしたものです。
機材のタワみなどから発生するもので、前回はほとんど無視できるほどだったのですが・・
( 鏡筒の向きによってはガイド鏡以外の部分にもタワみが発生するのかも・・)
PHDの各設定値は
露光
:4秒
RA Agr
:70%
RA his
:15%
今回は
Min mo
(制御信号の送出の許容値)
を0.5、0.25、0.15
(単位は画素)
に変えてみたのですが、
顕著な変化は無く、適正値はわかりませんでした。
結局は、その夜の各時間における
大気のゆらぎの量が現れているだけ
なのかとも思ってしまいますが、それなら
なぜ
東西方向だけ
なのか?
今後は、より多くのガイド情報が得られる
PHD2
を使って引き続き検証を行っていきます。
最後に前回撮影したリング星雲と見かけの大きさを比較してみました。
(リング星雲は小さいけれど明るさでは負けていません。)
================================================
もう10月も後半になりました。
うかうかしてると、雪国では毎日が鉛色の空になってしまいます。
それにしても秋なんだから晴れるならスカッとした星空になって欲しいものです。
今年は夏以降、撮れる夜が少なすぎます。
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