雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

集中できずに飛び石撮影 リベンジ? その3 M51子持ち銀河

2022年03月27日 | 天体写真(系外銀河)
今年に入って2夜目の撮影となった3月8日夜に見舞われたトラブルのうち
ステラショットによる自動ガイドが突然乱れる現象が多発する」 について、
1日おいた10日夜の撮影前の検証で
ステラショット2のガイド設定値である『ゲイン』を下げると
ガイドが安定するらしい事がわかりました。

そこでこの夜の1タイトル目にあえて8日夜と同じM81&M82を選んだのですが
ガイド星が暗いものしかない領域だったため、
ガイドの露出時間をわずか増やすことでゲインを1ランク下げて撮影しました。
その結果については 前回記事 で報告済みですが、
あれだけガイドが乱れた20分露光の画像が6枚すべてガイド良好となりました。

ただし、これがほんとにゲインを下げた事によるものなのか?
確信が持てなかったため、次のタイトルについても前回と同じM51 子持ち銀河にして
できる限りゲインを下げてガイドしてみました。

ガイドグラフがどう変化したかの比較です ↓
( * 2夜のガイドグラフの縦軸のスケールが約20倍違っていることに注意 )
こちらは明るいガイド星があっためゲイン3ランク下げた上に、ガイド露出時間も短くしています

その結果ですが、8日の夜は5分露光画像でガイドがひどく乱れたものの不思議と20分露光はなんとか。
10日夜は雲が出たため4枚しか撮れなかったのですが、すべてがガイド良好でした。

星の位置合わせ無しで比較明でそのまま重ね合わせた2夜の星像比較です ↓
なんとかなった9日amの画像も位置合わせなしで重ねるとやはり流れていることがわかります。
右の11日amの総露光時間2時間の画像は星の位置合わせなしで重ねても星のずれはわずかです。

もし ステラショットの ゲインを下げるとガイドが安定する としたら、
考えられるのは
暗いガイド星しかないからと ゲインを上げ過ぎると、
ホットピクセルを含む背景ノイズまで明るくなってガイドエラーの原因になるのでは
( その意味では、露出時間を延ばすことも背景ノイズを増やしてしまう事になりそうです )

そこで過去のステラショットのガイド設定値を調べてみたのですが、
たしかに8日夜のゲインはこれまでで一番高くて、
以前はゲインが”500”以下の事も多く その場合でもガイドが暴れる事がありました。

という事からまだ断定はできないのですが、
これからは ガイドが可能な範囲でゲインを下げて検証を続けてみたいと思います。

2夜の撮影画像を使って再度処理しなおした画像です ↓
( 銀河部分だけをトリミングしたものです )
使用した撮影画像の総露光時間は2夜合わせて 4時間になります

11日am(2h55mころ)の「只今撮影中ショット」です。 ↓
このあと雲が濃くなって、薄明を待たずに撤収しました。


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期待していたロシア国内からの反戦の声は高まるどころか 、
プーチン政権の厳しい取り締まりで沈黙させられているようです。
一方 国営テレビを中心としたプロパガンダにより、
経済制裁に対してもソ連崩壊後の混乱を経験した高齢者を中心に
”欲しがりません勝つまでは” と
まるで太平洋戦争中の日本みたい。

最近は日々の戦況に一喜一憂するのをやめて、
ウクライナやロシアの歴史を調べたりしています。

上越清里 星のふるさと館」スタッフの AKIYAMAさんから開館準備中の写真をいただきました ↓

12月1日からの長い冬休みを終え、4月1日に開館予定です


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