雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

触角かアンテナが 見えそうで見えない衝突銀河

2016年05月08日 | 天体写真(系外銀河)
5日夜は中々風が止まなかったため、木星の撮影を早めにきりあげて
当初予定になかった からす座の触角銀河3年ぶり に撮ってみました。

( 画像クリックで星座線入りで表示 )
もともと南天低めの対象なのですが、南中から時間が経っていたため高度は約30度でした。

触角(アンテナ)銀河  (からす座) 
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/ 5 21:55’~22:46’ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4) 露出 10分×5枚 ISO 1600・2500 
LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-2.4~-4.6℃)  タカハシ EM-200 Temma2M ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7
淡い部分を強調したトリミング画像です。 ↓
2つの銀河(NGC4038・4039)が衝突して、相互作用で互いに尾のように引き伸ばされている姿が ・ ・
見える人には見えると思います。

既にVC200Lの完璧な光軸調整を終えている筈だったのですが、
今回の撮影は実に20日ぶりだったため事前に光軸の再確認を行いました。
 
(左)が前回の光軸調整完了時 (右)が今回の事前確認した状態
なんと、光軸が大きく変化 しています!

光軸が狂いにくいはずのVC200Lでなぜ?
思い当たることと言えば ・ ・ ・
鏡筒を落下させて損傷したパイプを交換して、メーカーロゴシールも貼りました
先日、外したアリガタのネジ穴にもネジを埋め込んでパイプの強化をおこないました。
鏡筒の前部・後部の副鏡・主鏡はパイプで支えられているようなもので、
鏡筒パイプ固定ネジ4本の追加で光軸が変化したようです。
事前にわかったので光軸調整をやりなおしました。
下は再度光軸調整を行った結果と、今回の撮影に先立ってわざとピントをずらして撮った星像です。
完璧に近いでしょう?

次回はこの夜の本命、「南天の回転花火銀河」の異名を持つM83銀河です。
高度は更に低く、終了時の高度は20度を切っています。

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一昨日のニュースで新潟焼山(2400m)で最近小規模の噴火が
あったようだと言っていました。
私がその異常に最初に気が付いたのは3月26日の事でした。
いつもと違う焼山の様子が気になり、3月26日に撮影
昨日のニュースを見るまで撮ったことも忘れていました。

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20日ぶりに撮ったのは、14ヶ月ぶりの木星

2016年05月06日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
5月4日はGPV予報が見事にはずれ、設営したものの空振りに終わったのですが、
翌5日は昼間からスカッとした青空の一日でした。
これは夜も晴れるという直感から、今度は予報が雲有りというのに無視して設営しました。
直感どおり晴れたのですが、昼間からの風が止まず「防犯灯隠し竿」がこわれそうでした。

この夜、20日ぶりに撮った最初の対象は夕方南中していた木星でした。
木星を撮ったのは昨年3月8日 以来になります。

撮影DATA: 2016/ 5/ 5 20:28’~ Vixen VC200L+canon2.0xエクステンダー(合成f=3,600mm 露出 1/30秒×2分 
 ISO 800 kissX2(未改造)  EOS C.M.R x5クロップで動画記録 タカハシ EM-200 Temma2M Registack6

ちょうど早い時間帯に大赤斑が見えるというのが、この夜に14ヶ月ぶりに木星を撮った理由です。
今回はビデオでは無く デジ一眼での動画だったのですが、拡大率が足らず画素が無駄になっています。

そこで木星の描画画素数を増やすためカメラを60Dに替えて撮ってみました。
撮影DATA: 2016/ 5/ 5 20:45’~  露出 1/40秒×3分 ISO 800 Cooled60D(冷却オフ)  他は同じ

同じ機材で撮った8分後の木星です。
短い時間なのにもう衛星の位置が変わっているのがわかります。

正直なところ、現在の撮影機材でどこまでの木星像が得られるのかわかりません。
接眼鏡で拡大してビデオで撮れば、数倍の大きさの木星像が得られるのですが
ただボケて大きくなるだけというのがこれまでの経験です。

この後、南天低い系外銀河の撮影に切り替えました。

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久しぶりに撮影してみて、ずいぶん夜が短くなっている事に気づきました。
こんな天気では「春の系外銀河」も収穫少ないまま終わりそうです。
庭の芍薬(シャクヤク)のつぼみもふくらんできています

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ゼンマイ(山菜)を探せ 2016

2016年05月03日 | 我が家の四季
晴れませんねぇ。
前回 天体写真の撮影できたのが先月15日ですから、撮り方忘れちゃいそうです。
そんな訳で、今回はとったのは星ではなくて 山菜という記事でしのぎます。

今年は暖冬で雪が少なかったため、去年より4日ほど早い先月19日に出かけてみました。
お花見もいいのですが、わたしが春を実感するのは近くの山に山菜(ゼンマイ)採りに行ったときになります。
(もっと早い時期のふきのとうは「春近し」を知らせてくれます)
車で15分ほどでいつもの場所に、今年もうぐいすの鳴き声が迎えてくれました。

毎年同じ場所ですので歩き回るコースも同じ。
今年は早いのか遅いのか? 先客はあるか?
最初の陽当たりのいい斜面では のびのびと育ち過ぎたゼンマイの姿が目立ちました。
そこで、いつも遅めの反対側の斜面に入ると・・
みずみずしいゼンマイがそこかしこに。
ここは斜面が急なうえに、ヤブがひどく人が入らないところがポイントです。
ややもすると見逃してしまいます。(↑ 画像クリック)

こちらの写真のなかにもゼンマイの群れがいくつか写っています。
( 画像↑ クリックで答えを表示 )

わたしの場合 山菜をたくさん採るのが目的ではないためせいぜい2時間程度なのですが、
合間に野の花なども撮っています。
↑ いつもの同じ場所で見つけたイカリソウ
カタクリの花ですが、咲く環境で花弁の色が変わるのでしょうか?

ドアツードア、約2時間の収穫です。
右側は”綿”を取って、茹でてから天日干ししたもの(2日後)

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夜スカっと晴れてくれないので、鏡筒の光軸調整をやり直したりしています。
GPV予報では明日夜 久々に晴れそうなのですが・・
またきっと見るたびに悪い方に変わっていくんだろうな。

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