雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

はじめまして の銀河たち (りょうけん座NGC 5005 & 5033)

2016年05月18日 | 天体写真(系外銀河)
今年は「春の系外銀河」を撮りまくるぞ、なんて意気込んでいたのですが・・
星が見える夜が10日に一回程度じゃ、メジャーな銀河の一部を撮っておしまいになります。
そこで、月明かりはあるものの晴れてくれた12日の夜は
以前に作成した導入Map の中からこれまでに撮っていないものを選んでみました。

NGC 5005 と NGC 5033  (りょうけん座) 
( 画像クリックで元画像の25%で拡大表示します )
右上がNGC 5005 左下がNGC 5033 ( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/12 22:44’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×9枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-3.8~-4.0℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7

撮影の構図決めに使用した導入Mapです。 ↓
それぞれ個性のある渦巻銀河ですが、暗めで見かけが小さいため 単体では見栄えがしません。

この夜、上弦前の月が沈んだのはこの銀河の撮影が終わる頃でした。
( 画像クリックで星座線入りで表示 )

次回も、導入Mapの中から選んだりょうけん座の銀河をお見せする予定です。

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いよいよ芍薬(シャクヤク)のつぼみがふくらんできました。
今週中に咲き始めるかもしれません。

めずらしい花ではないのですが、裏庭で気持ちよく風になびいていました

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(改) ヨンニッパで、月と木星の接近を撮る。

2016年05月16日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
記事タイトルからは、あたかも昨夜の月と木星の接近の撮影を準備していたかのようですが、
実はその天文現象は知りませんでした。
たまたま夕方 薄曇りの空を見たところ上弦過ぎの月のすぐそばに明るい星があるのを見つけて、
調べてみたらかなりの接近で、手持ちのヨンニッパレンズでぎりぎり入る事がわかりました。
もともとこの夜は雲予報で期待できない空でもあり、
前面保護ガラスを取り外した(改)ヨンニッパレンズで月と木星を撮る事にしました。

今回は明るさよりも 解像度という事で、露対策も兼ねた自作F4絞りを装着しています

接近した月と木星   
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/15 19:29’~  Vixen canon NFD400mmF2.8(手製絞り F
露出 1/250秒 ISO 200 Cooled 60D (冷却オフ)  タカハシ EM-200 Temma2M ステライメージ7

上の画像では点でしかない木星ですが、16枚ほどをRegiStax6で処理すると・・
等倍で切りだした木星像
木星像は直径で約20画素しかありませんが、横縞がみえるような気がします。
木星の衛星を写すため32倍ほどの露光をかけてみました。
19:30’~ 露光時間1/8秒×16枚 他はデータ同じ
この時間の木星をステラナビで調べて見たら
ちょうど大赤斑が中央を通過しているところでした。(知らなかった)

 
木星にくらべれば直径4mmの月でも まだなんとかなります。
画像16枚をAviStackで処理した等倍切りだし画像
通過する雲が写り込んだ画像もそのまま使ってますので、なにやら怪しげな月の雰囲気となっております。

月と木星の接近は6月12日早朝にもありますので興味のある方は。(ちなみに上弦の月です)

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今夜は雨の予報だったので、昨日午後から「片手間野菜」の植え付けをしました。
ところが今朝から強い風が吹いて、大慌てで風よけを。
更に昼になると33.4℃で全国一番の暑さに。
熱風の中で何度も水遣りでぐったりしました。

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ドラゴンボール星雲(M 97) と 石の矢じり銀河(M 108)

2016年05月15日 | 天体写真(系外銀河)
ついに冷却デジカメ(Cooled60D)の液晶モニターが使えなくなりました。
現在のメイン撮影機材ですので、もうなおりそうにないと分かった時はショックでした。
チラっと、次は「冷却CCDカメラしかないか」・・なんてのが脳裏をかすめたのですが、
その赤道儀以上の投資額は、残された健康寿命内にとても減価償却できそうにありません。

冷静に考えてみたら、液晶モニター無くても『天体写真』なら撮れそう ということで
久しぶりに晴れた12日夜、月明かりの中で検証してみました。

( 画像クリックで星座線入りで表示します )
久しぶりの星空だったので まだ月の高度が高い(30度以上)うちから撮影開始

21時前から撮影を始めたのですが、月明かりがひどく背景が荒れることを予想して
おおぐま座の惑星状星雲(M97)と系外銀河(M108)をモザイクでつなぐ事にしました。

ふくろう星雲(M97)と系外銀河(M108)  (おおぐま座) 
( 画像クリック個所(上・下)に応じて モザイク前の各元画像を表示します )2枚モザイク
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/12 (北部 M108)20:45’~ (南部M 97)21:38’~ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×5枚(北部)+4枚(南部) ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-4.3~-3.4℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7 マイクロソフト I.C.Eでモザイク結合
北部(上)の方が撮影枚数が多いのですが、まだ月が高かった分 画像が荒れています。
このあとの系外銀河がメインだったので、2枚モザイク合わせても1時間半で切り上げました。

2年前にはR200SSでモザイク無しでも撮っています ⇒ こちら

(注).「ドラゴンボール」星雲・「石の矢じり」銀河 というのは私が勝手につけた愛称です。

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という訳で、カメラの液晶モニターが無くても撮影できました。
でも、月の撮影やプチ遠征で天の川などでは液晶モニターが無いと困りますね。

鉢植えのバラのつぼみ、かわいくて上品さも

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冷却デジカメ液晶モニターダウン!・・でも天体写真は撮れそう

2016年05月13日 | 機材
今月は5日夜に撮れた以降はぐずついた天気が続いたので、
仕方なく曇り空を相手にフラット画像を撮ろうとしたところ、
どうやってもカメラの液晶モニターの表示がされません。
左が4年前に買った冷却デジカメ(Cooled60D) 右は冷却による結露対策でカメラを覆う 『乾囲送兵衛

最初はまた冷却による結露でカメラがダウンしたのかと思いました。
結露トラブルが発生すると、まずモニターが表示されなくなることが多いのです。
これまでは幸いな事に時間が経つとカメラ内が乾燥するのか自然回復していました。
ところが今回はいくら待っても直ってくれません。
それにどうもカメラ自体は正常で、液晶モニターの表示だけが行われないようです。
昔ノートパソコン出始めの頃、モニターのバックライトの蛍光環が切れた事があります。
むろんデジカメに蛍光環が入っている訳はありませんが、
モニター表示に関する素子・配線の異常が発生したと思われます。
( そもそもカメラ内で結露によるショートが発生して、いつも自然回復していた事の方が幸運だったのかも )

さて、どうしたものか?

いつ異常が発生したのかを考えていたら、最近撮影時にカメラのモニターを見ていない事に気づきました。
これは 昨年夏に自動導入が可能な赤道儀(EM-200 Temma2M)に更改してからの事ですが、
ノートPC2台を使って赤道儀・カメラ制御とオートガイドを行っています。

カメラ操作に関連する手順を追ってみると・・

カメラ操作は購入時に添付されてくる EOS Utility を使っています。 ↑

時刻合わせを含むほとんどの操作がリモートでできます。↑
特に便利なのが、ライブビュー です。↓
これでカメラモニターよりずっと大きな画面で「ピント合わせ」「導入位置確認」ができます。
これは、カメラを覆わなければならない 『乾囲送兵衛』 にとっては大変ありがたいことです。

撮影画像の確認もPC画面上でリアルタイムで行う事ができます。 ↓
以前は撮影開始・終了はタイマーリモコンを別に接続して行っていましたが、
最近は EOS Utility のシャッターボタンで行っています。
1時間に数回のクリック操作が必要になりますが、撮影(&ガイド)状況の把握の意味もあります。

こうやってみると、天体写真撮影ならカメラの液晶モニターが無くても撮影はできそうです。
( 幸い、カメラ上面の液晶窓の表示はされますので、電源の確認はできます )

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昨夜は久しぶりに晴れてくれましたので、
さっそく液晶モニター無しでの撮影の検証を行ってみました。
画像処理はこれからですが、撮影自体は問題なく行われた事を報告いたします。
モニター表示以外は大丈夫だったことはありがたいのですが、
次にこわれるのは・・

数年前にもらわれてきた シャクナゲ ですが、逆境にもめげず頑張って咲いています。

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低いのが難点(南天)の回転花火銀河

2016年05月10日 | 天体写真(系外銀河)
5日夜のメインはうみへび座のM83 銀河でした。
明るくて大きな「の回転花火銀河」という別名を持つこの銀河を撮るのは今回が初めてです。

これまで撮ってこなかったのは南天に低いためで、もっとも高い南中時でも23度しかありません。

1枚目撮影時のM83銀河の位置です。
( 画像クリックで星座線の入った画像を表示します )
M83 が南中を過ぎたので、比べればまだ高度のあった触角銀河の撮影を切り上げました。


M83 南の回転花火 銀河  (うみへび座) 
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 )
( 上が北の方角 )2016/ 5/11 再処理画像に差し替え
撮影DATA: 2016/ 5/ 5 22:51’~23:53’ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4) 露出 10分×6枚 ISO 2500 
LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-4.4~-6.0℃)  タカハシ EM-200 Temma2M ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7

撮影したのは10分露光で9枚だったのですが、後半は高度が20度を切って低空のモヤにかかりました。
コントラストの低下した最後の3枚は使いませんでした。

ちなみに、同じ光学系で昨年撮ったの回転花火銀河 は → こちら

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この夜は風が止むのと入れ替わりに薄雲が出て撤収。
新月期なのに残念な天気が続いています。

誰にも見られれなくても 庭のすみで勝手に咲いています。

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