雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

室内から回転花火銀河を撮影 ( しかし そう甘くはなかった!)

2018年04月13日 | 天体写真(系外銀河)
ステラショットを早々に購入し 室内から撮影する段取りができました。
ところが新月期になっても雲がまとわりつく夜が続き、
しびれを切らせて 昨夜はGPV予報が良い方に外れる事を期待して遅くなってから設営。

しばらく待ったのですが、風がやまないだけでなく 小雨まで降ってきて一時撤収。
遅い入浴で時間をつぶし再度設営したのは日が替わってからでした。
すべてのケーブルをUSBハブで集約し、窓から入れて趣味部屋のPCに接続します
もうノートPCを屋外で操作する必要はありません。

前方右側がこれまで屋外で撮影用に使っていた3万円で買えたノートPC
あらかじめデスクトップPCとブログ用ノートPCには購入したステラショットをインストールしておきました。

赤道儀の極軸設定を終えた後、ステラショットを立ち上げて
屋内のPCと赤道儀の接続をしようとしたのですが、
デスクトップPC はCOMポートは表示されるものの「接続チェック」で NG
それならばと、ブログ用ノートPC に差し替えて「接続チェック」をかけると”COMポートがありません”とのこと。
念のためステラショット(体験版)をインストールした従来のノートPCで接続すると OK

事前の(体験版)での検証結果からトラブル無く接続できると思っていたので思考停止状態。
透明度は悪いもののなんとか撮影可能な空になったため、
急遽 従来PCにインストール済みの(体験版)で 室内から撮影しました。

風は弱まったのですが 透明度は 2 /(5段階評価)といったところ
すでに北斗七星も南中を過ぎていたので柄の部分にある M101を撮ることにしました

M101 回転花火銀河  (おぐま座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  ノートリミング )
(  になります )
撮影DATA : 2018/ 4/13 2:23’~  Vixen VC200L+ レデューサーHD (合成f=1,380mm F7.9 )
露出 20分 ×  ISO 3200 LPS-D2 FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+11℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
自動ディザリングを実施

今回も自動ディザリングはうまくいきました。 
位置合わせ無しで 比較明合成 ( 風があったせいか星像が少しいびつでした )
画像内を横切る光跡は飛行機の航空灯と思われます。
20分露光の2枚目を撮影中に通過したようです。
2枚目の画像だけを処理 (外側の光跡が翼の両端だとすると・・・)
完成画像ではσクリッピングで重ね合わせることで目立たなくしています。

従来のノートPCでも室内からの撮影は可能なのですが、
やはりもっとパワーのある、大きなモニターのPCを使いたいので 調べてみました。
その結果 
デスクトップPC(windows10) のシリアルポートドライバーは 以前自作で使った
「USB-シリアル変換ケーブル」 には対応していないようだ。
ブログ用ノートPC(windows8) の [ポート(COMとLPT)] はディバイスマネージャーに表示されないが、
表示メニューから表示させることができ、シリアルポートの標準ドライバーの更新で接続が可能となった。
*アストロアーツのサポートコーナーにも
Windows XP/Vista/7の頃に買った変換ケーブルはWindows 10 に対応していない場合があります。
「Windows 10 対応」を謳っている変換ケーブルをお求めください。
と書いてありました。

更に、両PC共 オートガイダーの接続も NG でした。
調べたら こちらもガイドカメラ購入時に添付されていたドライバーのインストールが未了でした。

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いまさら Windows10対応の変換ケーブルを購入して
作り直すのもいやなので、
せめてブログ用ノートPCで行けるといいのですが。
それにしても これまで使っていたノートPCで
(体験版)がうまく動いたからといって・・
油断していました。

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ステラショット早くもポチッたのには理由(わけ)がある。

2018年04月10日 | 天体写真よろず話
先日ステラショット(体験版)を検証してみたところ 予想以上の好結果だったのですが、
オートガイド精度、「導入補正」機能など もう少し時間をかけて検証する予定でした。

このため今月の新月期は検証もかねて体験版での作品作りを目指すつもりだったのですが・・
右側の 「USNO-A2.0星表」 はステラナビ 用についでに購入したもの
早くもポチッてしまいました。

その理由ですが
前回の検証の結果、あることに気づきました。
ステラショットがあれば 室内から撮影作業が可能 になるのでは?

今年1月の撮影風景 (ノートPCには結露対策でビニール袋をかけてあります)

これまでやむなくパソコンを屋外に出さざるを得なかった主な理由は    ・・
(1) 導入補正 のためコントロールBOXでの赤道儀の操作が必要    ・・
(2) ピント合わせ などでリアルタイムでPC画面(ライブビュー)を見る必要
だったのですが、
(1) の導入補正についてはステラショットを使えば補正用の撮影画像さえ撮れば
赤道儀の手動操作が不要になります。
あとは(2) のPC画面(ライブビュー)を見ながらのピント合わせ調整をどうするか?
そのめどがつきました。(高価な電動接眼部などではありません)

まずは設営場所に隣接した趣味部屋で一作業
ホームセンターで安い板切れを買ってきて 窓部分に取り付けました

窓枠のカバーをダンボールに梱包材を張り付けて作成

外からPC画面を見たい時だけモニターを乗っけます

設営場所から見るとこんな感じ 
夜間は窓を閉めても画面の確認ができると思います

赤道儀の初期設定、ピント合わせが終了したら、
対象導入および撮影はすべて趣味部屋のディスクトップPCから行います。
第2案としては、ブログ作成に使っているノートPCを窓から出し入れする方法もあり。

そんな訳で「善は急げ」(?)でポチッてしまいました。

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去年の今頃 リフォームの間取りを考えていたとき、
「いつか室内から撮影できるといいなぁ」
なんて事も思ったのですが・・
果たして夢が現実のものとなるか。
”かたてま野菜 ”の畑づくりで初の鍬(くわ)入れをしました

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ステラショット 調子にのってモザイク体験

2018年04月06日 | 天体写真よろず話
前回記事 「ステラショット 月夜にかけこみ体験(その1)」 の続きになります。

25日夜 ステラショット(体験版) の検証は予想以上に順調に進み、
基本的な撮影操作は問題なくクリア。
上弦の月が沈んでいれば本チャンの撮影に入る予定だったのですが、
順調に行き過ぎて月が沈むまでまだ1時間半と空が明るい。
そこで予定には無かった モザイク撮影 の検証もやることにしました。

一応マニュアルは読んでいたのですが、やってみないとわからない部分も。
ダウンロードしたマニュアルの「モザイク撮影」に関する部分の記述です

本来 長焦点でモザイク撮影する意味があるのかは疑問ですが、ここは検証という事で。

モザイク対象に選んだのはりょうけん座M106付近です。
カメラ縦構図で東西に2モザイクで撮影したのですが、後半の写野に自動的に移動した後 導入補正 で失敗。
ずっと見ていたのですが、導入補正のための自動撮影の露光が2秒程度しかなく
画像マッチングに失敗しました」 のメッセージがでました。
導入補正用の画像撮影の露光時間が設定できるのかわからなかったため、
導入補正無しで後半の撮影を行いました。

画像処理後にモザイク結合した画像です。
M106 付近  (りょうけん座) 2モザイク
(  画像クリックで 元画像の20%まで拡大表示できます )
フルサイズのカメラで撮ったイメージに近づいたでしょうか ?
(  になります )
撮影DATA : 2018/ 3/26 01:09’~  Vixen VC200L+ レデューサーHD (合成f=1,380mm F7.9 )
露出 (東側)20分 × 4枚 + 分 × 2枚  (西側)20分 × 4枚 + 分 × 4枚  ISO 3200 LPS-D2 FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+9℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
自動ディザリングを実施

導入補正に成功すれば、ズレはもっと少なかったはず。
それといつもはマイクロソフトI.C.Eでモザイク結合するのですが、
東側だけが月明かりの影響があったためか結合してくれませんでした。
上の画像は無理やり手作業でつないだものです。

ちなみにモザイク撮影時の導入補正用の露光時間の設定について
山口のじぃさま に聞いたところ
ここで露光時間の設定ができるそうです。

後半に撮った西側画像を位置合わせ無しで比較明合成したものです。 
縦構図で撮っているので 右側が北になります
ディザリングはうまくいっていますが、今回は星像が上下(東西)方向に少し楕円になっていました。

すでに月が沈んだ3時頃の撮影中風景です。
透明度は 2(5段階評価)といったところでした  TAMRON Zoom(f17mmF2.8) 露光30秒×4枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)

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「導入補正」がうまく機能すれば鏡筒のファインダーも
赤道儀のコントロールBOXも不要に。
後はピント調整の問題が解決できれば室内から
遠隔で撮影することも現実のものとなります。

いっちー君は一週間遊んで 新幹線で帰っていきました

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ステラショット 月夜にかけこみ体験(その1)

2018年04月02日 | 天体写真よろず話
先日 上弦の月が煌々と輝く中、ステラショット(体験版)の検証をおこないました。

アストロアーツ社のステラショットは天体写真撮影に必要な機能をすべて盛り込んだソフトで、
たとえば私の場合
(1) 撮影対象の自動導入 ・・・ ステラナビゲーター10(アストロアーツ)
(2) オートガイド ・・・ PHD-2 Guiding (フリーソフト)      ・・
(3) 撮影 ・・・ EOS Utility (カメラ購入時添付)            ・・
(4) 撮影画像の確認 ・・・ canon Digital.Photo.Professional (カメラ購入時添付)
以上の4つのソフトを使用しているのですが、これを一本でみんなやってしまうとの事。

そんな便利なものをこれまで使ってこなかったのは
{イ) 発売当初はオートガイドの機能がなかったこと        ・・
{ロ) 唯一購入したステラナビゲーターと機能が一部重複すること
そして・・
長く生きてきたがゆえの 「うまいものには・・」 の疑(うたぐ)り根性。
そんな私が体験版とは言え、検証をやってみようと思ったのは 
ほぼ同じだけ生きてきた 山口のじぃさま からの強いお勧めでした。

事前にアストロアーツのHPからマニュアルをダウンロードして熟読。
さらに同HPの動画解説を何度も見て、検証の機会をうかがっていました。

前置きが長くなりましたが25日夜、月明かりの中で行った検証結果です。
時間稼ぎに月を撮った後も いぜんとして明るく輝く月明かりの中で検証開始

Ⅰ.準備から撮影対象導入まで

機器の設営および各機器との接続は従来とまったく変わりありません。
機器間の接続 わたしの場合です (実際の撮影は屋外でおこないます)

〇 [設定]パネルでの 「望遠鏡(赤道儀)」 ・ 「カメラ」 ・ 「オートガイダー
の接続は すべて問題なく行われました。
ちなみに私の使用機材は以下の通り
赤道儀 ・・ タカハシ EM-200 Temma2M
カメラ ・・ Cooled60D   ・・
オートガイダー ・・ TOUPTEK GCMOS 01200KMA

〇 今回は赤道儀の初期設定をTemma2Mの基本通り「天頂」にて実施。
実は下記の理由からこれまでは「天頂」設定を省いていました。
わたしの現在の赤道儀 タカハシ EM-200 Temma2M の初期設定は、
まず鏡筒を天頂に向けて「天頂」設定を行うのですが、
次の目標導入(明るい星)で カメラのライブビュー画面から外れる事が多く、
結局 ファインダーを取り付けて手動操作で画面中心に導いていました。
それならばということで、いつのまにか「天頂」設定を省略し
直接 明るい星をファインダーで導入して設定を行っていました。

今回は慎重を期して水準器を使って鏡筒の向きを調整しました。
使用鏡筒:VC200L+レデューサーHD(f=1380mm F6.9)

〇 次に天頂から45度ほど離れたぎょしゃ座のカペラを星図上で目標設定して「導入」。
導入確認のための撮影画像です 
左はRAW画像(リニア表示)、右はJPEG画像 canon DPPより
目標のカペラは写野内には入ったものの中心からずれています。
従来はライブビュー画像を見ながら手動で中心に移動させていたのですが
赤緯のバックラッシュもあり、結構手間のかかる作業でした。

〇 ここでステラショット最大の売り物 導入補正 を実施します。
なんと、撮影した画像を解析して星図データと照合し、位置ずれを補正する という
にわかには信じられない機能。
カペラを中心に導入補正をかけたところ、ずいぶん時間がかかったあげく
画像マッチングに失敗しました 」 のメッセージ。
やっぱりね。長焦点ではうまくいかないんだ。
と 思ったのですが、念のため露光時間を1分にした画像で再度実施してみました。
露光時間 1分の撮影画像
なんと今度はすんなり導入補正に成功しました。
導入補正 終了後の確認画像

一度は失望した後だっただけに、「うんとずれても導入補正できるか」 という
いじわるな検証をするのを忘れてしまいました。

Ⅱ.撮影補助機能 と 撮影結果

◎ ピント合わせの補助
ステラショットにはカメラのライブビューを表示できる機能があります。
この機能を活用したピント合わせ補助機能を試してみました。
特にフォーカスインジケータが気になりますが、バーティノフマスクを使う場合は
従来通りマスクパターンの見え方が優先されるのではと思います。
バーティノフマスクが無く、やや暗めの星でピントを合わせる場合には有効かもしれません。

◎ オートガイド
わたしはこれまで PHD2 Guidingを使ってきたのですが、
撮影中にノートPCを操作するとガイドとの通信が落ちるのが悩みでした。
( ノートPCのCPUが非力なためと思われます )
ステラショットのオートガイド性能が同等ならいう事はありません。
キャリブレーション が完了したところです。 
PHDに比べてかなり早くキャリブレーションが終了します。
(キャリブレーション中もガイドグラフが表示されるのはGood)

実際に撮影中のガイドの様子です。 
途中でガイドグラフが大きく乱れているのは、自動でディザリングをかけているためです
月明かりと透明度の悪さからかガイド星は一つしかマークされませんでした。ガイド精度に影響はあるのでしょうか。

月明かりの中、ステラショットを使って実際に撮影した画像です。
M95 & M96  (しし座)
(  画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます  ほぼノートリミング )
(  になります )
撮影DATA : 2018/ 3/25 22:59’~  Vixen VC200L+ レデューサーHD (合成f=1,380mm F7.9 )
露出 20分 ×  ISO 3200 LPS-D2 FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+7℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
自動ディザリングを実施
撮影終了時の月の高度はまだ16度もあり、到底作品にはなりません。
気になるオートガイドの精度ですが・・
( 星の位置合わせなしで 比較明合成した画像です )
20分露光でも星像は丸く、ガイドはうまくいっているようです。
また自動ディザリングもきれいにかかっています。(5枚目はディザリングなし)

このあと 調子にのってモザイク撮影も検証したのですが
その結果については次回で

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孫のいっちー君が遊びに来ています。
ママたちは先に帰ったのですが、今回も一人で泊まっています。
去年は補助輪付きだったのですが、もう補助輪外して猛スピードで。
じぃじは青息吐息です。
そういえば、まだ一度も望遠鏡をのぞかせてやっていません

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