30年前のF1ニューマシン・P34とは?

2007-09-22 19:57:38 | モタスポ




           6輪タイレル・プロジェクト34




     




    ご存知のマシンで説明は要らないかと思いますが、

    まあ、見て行って、聞いていってくださいな。

    あまりメジャーなのは私もサプライズしませんが、

    これは、これで、栗八が斬ってみましょう。




    1975年9月には既に6輪は発表されていました。

    1976年の第4戦、スペインで1台をデビューさせる。

    第5戦ベルギーからは2台とも6輪を実戦投入。

    2戦目で4位に入り、3戦目のモナコでは2位ー3位。

    4戦目スウェーデンでは、なんと1-2フィニッシュ。
    
    フランス、イギリス、ドイツ3戦連続2位。

    カナダ、アメリカでも2位に入り、

    最終戦日本でも2位に入る速さを見せた。



    デザイナーのデレック・ガードナー、

    当初は、前輪を小さくして空気抵抗を減らし、

    トップスピードを狙う構想だ。

    しかも、小径になり接地面積が小さくなることを、

    4輪とすることでブレーキ性能もアップ!

    ブレーキング時でのタイヤロック、

    ブレーキバランスが問題だ。

    それに小さくなったフロントに比べ、

    リアタイヤが大きいため、

    空気抵抗は極端には減らない。

    しかし、予想に反して良かったのが、

    ハンドリングにある。

    4輪となることで構造が複雑になる、

    重量も増し、トラブルの要因も増える。

    が、ドラッグが減少し、接地面積が増え、

    重量が増えた分、動きが良くなったということ。

    が、専用タイヤの開発も問題になるところだ。



    世界中から注目を受け、速い所を見せ、人気も上々!

    だがしかし、、、


    かつて、F1マシンがフロントエンジンであり、

    ミッドシップマシンをジョン・クーパーが造り、

    すべてのマシンがミッドシップになって現在に至る。


    また、コーリン・チャップマンが

    モノコックのロータスを世に送り出すと

    全てのマシンがモノコックになった。


    6輪が絶対的に速ければ、他チームも設計するはずだ、

    実際、マーチなどは後輪4輪も造ったが、

    前輪4輪F1マシンはメジャーにはならなく、

    タイレル自身、元の4輪マシンへと戻ってしまった。