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『口福のレシピ』は、ドラマ化された『三千円の使い方』や『一橋桐子(76)の犯罪日記』の著者・原田ひ香さんの小説。戦前の昭和の料理法と令和ならではのレシピが満載です。
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物語は、老舗の料理学校を舞台に、昭和と令和の話が交互に語られます。
昭和の主人公は、料理学校の経営者宅に女中奉公をしていたしずえ。
令和の主人公は、料理学校の一人娘・留季子。経営者になることに反発して家を出るが、食べることも料理をすることも好きで、SNSでレシピを発信するようになります。
やがて、留季子は一つのレシピの隠し味から、しずえの存在に気づきます。
時代が違えば、しずえの立場も違っていたのでは、と思うと悲しい気もしますが、受け継がれることはしずえにとって、幸せなことなのかも、と思いました。
幸福な気持ちになれる家族小説です。
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