今は読書週間だとか。
神田の古本市の話をラジオでやっていた。
古書店って結構わたしは好きなのだ。
近くで古書祭りがあると必ず出かける。
自分なりの掘り出し物を探し出し、自己満足して…。
骨董好きみたいなものかも。
だから、今流行の新古書店はあまり好きではない。
神経質な母は、誰が読んだか分からないから気持ちが悪いという。
しかし、わたしにはページの間にその本を選んだ人の、その本に対する想いが伝わってくる。
去年の春のお彼岸だった。
義父の眠る霊園を訪ねると、霊園の横の空き地で何故かフリマをやっていた。
帰りにのぞくと、「御自由にお持ちください」そう書かれたシートの上に膨大な書籍が置かれていた。
多分霊園で眠っている故人が残した蔵書だったのだろう。
家族は、邪魔には思っても捨てるには忍び難かったのかもしれない。
霊園の事務所の人がやってきて、是非沢山持って行ってくださいと言われた。
息子も居たので手を借り、欲深なわたしは50冊くらいをわたしの趣味で選んで車に積んだ。
70年代の書籍が多かった。
わたしの好きなブリューゲルを書いた中野孝次の「ブリューゲルの旅」も。
三島や谷崎の全集や埴谷雄高 や秋山駿の評論集、そして作家になるためのHow to物が何冊か。
それらの書籍から推測すると、どうやら持ち主は作家になりたかったらしい。
赤線が引いてあるものもあり、ジャンルもいろいろ。
「下田蔵書」という蔵書印まで押してあり、本の間から1枚の写真が出てきた。
夏祭りの集合写真だった。
写っている電信柱の町名をみると弥生町とあった。
どの人が下田さんなのだろうと写真をみつめた。
神田の古本市の話をラジオでやっていた。
古書店って結構わたしは好きなのだ。
近くで古書祭りがあると必ず出かける。
自分なりの掘り出し物を探し出し、自己満足して…。
骨董好きみたいなものかも。
だから、今流行の新古書店はあまり好きではない。
神経質な母は、誰が読んだか分からないから気持ちが悪いという。
しかし、わたしにはページの間にその本を選んだ人の、その本に対する想いが伝わってくる。
去年の春のお彼岸だった。
義父の眠る霊園を訪ねると、霊園の横の空き地で何故かフリマをやっていた。
帰りにのぞくと、「御自由にお持ちください」そう書かれたシートの上に膨大な書籍が置かれていた。
多分霊園で眠っている故人が残した蔵書だったのだろう。
家族は、邪魔には思っても捨てるには忍び難かったのかもしれない。
霊園の事務所の人がやってきて、是非沢山持って行ってくださいと言われた。
息子も居たので手を借り、欲深なわたしは50冊くらいをわたしの趣味で選んで車に積んだ。
70年代の書籍が多かった。
わたしの好きなブリューゲルを書いた中野孝次の「ブリューゲルの旅」も。
三島や谷崎の全集や埴谷雄高 や秋山駿の評論集、そして作家になるためのHow to物が何冊か。
それらの書籍から推測すると、どうやら持ち主は作家になりたかったらしい。
赤線が引いてあるものもあり、ジャンルもいろいろ。
「下田蔵書」という蔵書印まで押してあり、本の間から1枚の写真が出てきた。
夏祭りの集合写真だった。
写っている電信柱の町名をみると弥生町とあった。
どの人が下田さんなのだろうと写真をみつめた。