エックス デー

2009年02月12日 | diary
一緒に文章を学んでいる友人から電話が入った。
「実は、1月半ばに母が亡くなって…」

家庭内が複雑なうえ、自分自身の健康の不安を抱えている友人の声は、いつにもまして疲れて聞こえた。
認知症の母親の介護の長丁場を覚悟していた。
だからリフォームと日当りの良いウッドデッキを設えて、1年ちょっと経ったところだった。

友人は介護ヘルパーの仕事を持ち、今は介護福祉士を目指している。
果たして、今年は受験できたのだろうか。

母親の介護と、障害を持つ娘さんに最近はかかりきりになり
その結果、夫婦の関係も捩れてきたというのに、まだ母親を施設へ入所をさせる決心がつかないと会うたびに言っていた。
ショートステイの時に、ベッドの中で誰にも看取られずに亡くなっていらしたという。

気持ちもやっと抑えこめるようになったけれど、周囲の言葉に振り回され、心が落ち着かない時もあるらしい。

長い電話の最後で、今の自分の心理状態や今回の色々な出来事をネタに文章にするからねと、少しばかり元気な言葉を聞き、私は安心をしたけれど…

そんな友人のお母様の死、そして思いもかけぬ人の死に出会ってから、我が家のエックスデーも、そう遠い日では無いのかもしれない。
と、今思い始めている私がいる。
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