埼玉県に永く住んでいるけれど、今日初めて訪れた 幸手の有名な権現堂の桜堤。
それほど遠くはないから、いつでも行けると思っていた。
しかし、それがなかなか実現せず…
今日は、母を誘ってしばし親孝行。
堤に近づくにつれて、風に乗って菜の花の香りが漂ってきた。
結構強い香り。
田舎の香水と揶揄する人もいるけれど、その香りはどこか懐かしい。
桜の薄桃色と菜の花の黄色のコラボが、目が醒めるような鮮やかさだった。
黄色は、確かに元気になる色。
かつての権現堂川は暴れ河川としても恐れられ、何度も権現堂堤が決壊をし、その被害は江戸にまでおよび、大江戸八百八町の半ばは水浸しになると言われ、江戸を守る堤として大切に管理されていた。
堤には、堤が決壊したときにちょうど居合わせた巡礼の親子が人柱になりましょうと名乗り出て、川に飛び込み川は穏やかになったそうだ。
そんな哀しい話も伝わっている堤だった。