我が家の愛犬が、月曜日に永眠した。
肺の腫瘍が判明してから、まだ3ヶ月も経っていない。
こんなに早く別れが来ようとは、思わなかった。
獣医師に余命は怖くて、とても聞けなかったし…。
犬好きの友人達に「同じ病気の犬を知っているけれどまだ元気よ」などと励まされて、どこか軽く考えていた。
しかし、まだ11歳。
人間にしてみればまだ60半ばくらいだろうか。
急に食欲も無くなり、食事の嗜好も著しく変わった。
食事を工夫して食べさせるのが、わたしの日課になった。
確実に呼吸は荒くなり、しかし弱りながらも前日まで、2階を上り下りしていたというのに…。
その日、私は出かける予定があったので、出る間際に今までだったら絶対に食べさせないプレミアムロールケーキを少しずつ食べさせたら、1個をぺろり。
そしてその夜、椅子に座っている夫の足元に潜り込んだと思ったら、もう意識が途切れていたという。
亡父がなによりも大事にしていた愛犬だったので、もし犬が先に逝くことがあれば父はすぐあとを追う…などと、姉と冗談を言うくらいに、父は可愛がっていたのだ。
そして、その父が逝って1年も経たないうちに、このワンコも逝き…。
きっと今頃は、千の風に吹かれながら、父に連れられてお花畑を散歩をしているのでしょうか。
市のペット用の火葬をお願いする予定でいたけれど、結局は慣れ親しんだ庭のヒマラヤ杉の根元に埋葬した。
近々動物病院の再診の予定が入っていたので、死んだことを御報せしたら、獣医師からお悔みの言葉とお花が届けられた。
亡くなる数日前
白髪が目立っている