老いるひと

2007年07月15日 | diary
父の介護保険の認定の見直しの結果が届いた。
手術をしたときは、殆ど歩行困難だったから3、そして今回は要介護1になった。

現在父は、犬を連れて散歩はできるし、趣味の油絵も続けられ、医院へも自力で行ける事に感謝。

私の生活圏とは近いけれど、寝食は共にしていないので、両親ふたりだけで生活ができる事に感謝。

老いた人には優しくという時代があった
しかし、老人は子供を育てるのと同じ
あれもこれもと手を貸すと、甘えて自立ができなくなり、適度な距離をとることは本当に必要なのだ。
そのせいか、ふたりとも呆けることなく、これといった病気も無くしごく元気。
その元気に感謝。

母は陽気な人だけれど、時々老人性鬱っぽくなる。
すると能面のように表情がまるで無くなるのだ。
この間も、能面になったときに、わたしが大阪京都に行くからと留守を頼み
そして帰宅すれば、すっかり能面が取れていた(笑)
老人に優しくすることは、良い事ばかりではない。
人間はどこかで、誰かの役に立っている気概が必要なのだと思う。


午前中から雨が降り出した。
今年はカラ梅雨を心配していた。
我が家は井戸も使っているので、雨が少ないとまるで水が上がらないのだ。
これで大丈夫そう。
とはいえ、九州は大変な事態に。
今も雨音で、音楽が聞こえない。

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アンドレ・カルティエ=ブレッソン (2)

2007年07月10日 | art
1時間早く東京に行ったので、結局午後がまるまる暇になってしまった。
国立近代美術館の気になっていた「アンドレ・カルティエ=ブレッソン」を観に行くことにした。
いつもながらメトロの大手町駅は広すぎて、東西線のホームまで今日も遠かった。

絵画も好きだけれど、結構写真展て好きなのだ。
最近はデジタルの鮮明な写真に慣れてしまって、モノクロのちょっとぴんぼけの写真に出会うとほっとする。

特に回顧展は必ず観るようにしている。
ブレッソンは特に好きというわけではないけれど、やはりキャパ、シム、そしてブレッソンは欠かせない。
チェックするのは、日本人では花野文男の美しいモノクロ写真、メープルソープ、マン・レイ、ヘルムート・ニュートンそしてクラクストンも好きかも。

わたしの好きなキャパとブレッソンは、写真も、何もかもが対極にあって、とても興味深い。
キャパは何事にも傍観者ではあり得なかったけれど、ブレッソンは常に傍観者であり、写真の構図から動きの捉え方がまるで違う。
決定的瞬間を捉えようとする瞬時の判断力は、シャッターを押す人の人生観が伴うかららしい。
だから綺麗なだけの写真より、アクションのある語りかけてくる写真が好き。

帰りの電車の中で、図録をみていると隣に座った中年の女性が
「あら、ブレッソンね。お行きになったの。混んでいましたか」と訊ねられた。
「ブレッソンをお好きですか。もしかしたら写真をやっていらっしゃるの」と。
「別に写真をやっているわけではないけれど、いつも美術館の記事をチェックしているんです」
しばし、最近行った美術館や何で入場料が高いのかしらなどと、そんな話で知らない女性と盛り上がった。
互いに、お話できて楽しかったですねと、同じ駅で左右に別れた。

しかし、友人の中でも、感性が合う人ってなかなかいないものだ。
だからブレッソンについても、本の話、音楽についてでも一緒に語れる人っていない。
感性がまるで違うこの人と、何故仲が良いのかしらと、時々疑問になるときがある。
この人とはこの話題、あの人とはあの話題と気がつけば使い分けている。
そんな自分に時々疲れるぅ。
しかし、単純に一緒にいて楽しいから続いているのかも。


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塩のひとつまみ  (1)

2007年07月10日 | jazz
今日のレッスンは先生の都合で、いつもより1時間早くなった。
朝の1時間の違いは、結構きついような気がした。
しかし、定時に起き、毎朝の同じことの繰り返しをしたうえで1時間早く出られたのだから、いかに毎朝チンタラ(笑)としていたのかを思い知らされた朝だった。

今日からの新曲は“Softly ,as in a Morning Sunrise”
イントロ、テーマ、アドリブふたつとフォーバースをして、テーマに戻って、エンディング。
わぁ!大変。
これをテーマ以外みんな作らなければと思うと、ちょっと気が重くなった。
そして、又も、先生に言われた。
「あまりストイックにならず、のんびりと…」
所詮、趣味の世界と思いながらも、ストイックに何かに向かっている自分て案外好きなのだ。

ある女性の作家が、そのエッセイの中でこんなことを書いている。
《 …何につけても、苦しい、辛い、しんどい、悲しい などといった味付けが伴わないと、つまらない。
たとえば、餡の中に入れる塩のひとつまみが、甘さ、上手さを引き立てるように、人生におけるどんな些細な事柄ひとつにも、そういう塩に当たる物が私には必要だ 》

進むのに楽な方向、ひっかかりのない安易なものに向かうことが、わたしも苦手。
結局は、達成感の喜びや、自己満足を味わいたいだけなのかもしれない。
しかし、様々な苦痛を伴っても、そこを突き抜けたときの一瞬の感激が欲しくて、自分自身を突き動かしている気がするのだ。


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ダイハード(?)な一日

2007年07月07日 | my favorite things
都内での用事が思ったより早目に済んだので、帯状疱疹に罹ったひとり暮らしのHのお見舞いに行く事にした。

月末に、TDLのフリーチケットがあるからとHに誘われ
そして友人3人で、私がまだ行った事の無いディズニーシーに行く事に決めた前夜、Hが帯状疱疹に罹っていることがわかり急遽延期を決めたのだった。
私はTDLってあまり興味が無いので、実はホッとしていたりして…。

しかしこの時期に前後して、Hのほかに近所の友人も帯状疱疹に罹り首の発疹が痛いと言っていた。
季節的なことってあるのだろうか。
母もそういえば、この梅雨時に発病した。

お見舞いにこれから行く事を伝えようと電話を入れれば、フリーで仕事をしているHは「結局3日しか休めなくてね」と
どうやら仕事先にいるらしい。
自慢の豊満な胸の下がまだ痛いの(笑)と言っていたけれど
帯状疱疹って、ほとんど感染することはないそうだ。
ただ水疱瘡と同じウィルスなので、水疱瘡に罹ったことの無い人はうつりやすいらしい。
私は水疱瘡に罹った事はないけれど、ワクチンは打っている。


とはいえ、まっすぐ帰るのも勿体無く、上野に出て国立西洋美術館の「パルマ展」へ寄った。
日曜美術館で取り上げていたので、混んでいるかと思ったけれどそれほどでも。
どちらかというとマイナーな企画という気もして、鑑賞している時は感動してもあまり印象に残らなかった。

夕食後に「ダイハード4.0」を観に出掛けた。
しかし何故「4.0」なのだろう?
ご存知の方がいたら教えて欲しい。
いつもの如く派手なアクションと銃撃戦、爆破、あれやこれやと見せ場が多く少しも飽きさせなかった。
50過ぎおじ様の年齢を感じさせないスピード感。
さすが勧善懲悪のアメリカ映画、おもしろうございました。

私は基本的に「一日一行事」と決めているのに、今日は行事が多すぎました。
私なりにダイハードな一日。
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