【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

七変化の庭

2009-09-02 16:06:36 | 香る庭の花綴り


   雲、一つない空で明けました。
  快晴!
  空気も何と爽やかなのでしょう。

   そう言えば・・。
  昨夜も澄み切った空に輝く星を
  ただ、ボ~ッと眺めていたものです。

   それも虫のコーラスを
  バックミュージックに。
  
   一時に比べて、大合唱団? の
  編成になったのは間違いない
  ようです。



   “・・・今夜ほど美に
  満ち足りた事はなかった。

   身動きをしたり
  呼吸をしたら、身体を流れて
  いる美の流れが途切れるの
  ではないかと恐れた。

   人生は神の音楽を奏でる
  ための素晴らしい楽器の
  ように思えた。”

      【「エミリーはのぼる」 第12章】

   さて今年の拙庭は、ちょっとした異変です。
  やはり朝顔は、様々な色に変化して
  いるように思えてなりません。
  
   この場所は、青色一色でしたのに、今朝は縞模様。
  縞模様でしたのに、今朝はピンク・・なんて、こんな事はしょっちゅう。
  こんな風に変化する事を一体、誰が想像したでしょう。そして紫陽花も。

   今年は枯れずに未だに健在です。(冒頭の写真)
  生きたまま、ドライフラワーになったかのようです。


   今日は 『9月』 という、ヘッセの詩を紹介します。

   



                 9月

         庭が悲しんでいる、
         冷たく花の中に雨が沈む。
         夏がそっと身ぶるいする、
         その終りに向かって。

         金色の雫となった木の葉が一枚一枚、
         高いアカシアの木から落ちる。
         夏は驚き疲れて
         死に行く庭の夢の中にほほえむ。

         まだ長い間バラのもとに
         夏はとどまり、休らいを慕い、
         おもむろに、大きな
         疲れた目を閉じる。

                             【ヘッセ詩集・高橋 健二訳】