【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

吹き抜けた一遍の風

2009-09-08 16:50:16 | リラのお気楽ユメ日記


   連日の快晴です。
  今日も雲、一つない空で明けました。

   今は、真っ青な空に綿菓子の
  ような小さな雲が、
  ポカン、ポカンと浮いています。

   庭の朝顔も、もうそろそろ・・と、
  思っていますと、パッと花開き・・。
  嬉しい悲鳴を上げています。

   でも葉っぱは、大層黄色くなり、
  痛んで来ています。
  茶色くなって枯れたものも・・。

     こんな事を繰り返しながら、終焉を迎えるのでしょうね。
    毎年の事ながら、この朝顔の最期にはなぜか心が騒ぎます。

     それは夏の終わりという事でもあり、
    他の季節にはない寂しさを無性に感じてしまうのです。
    特別の感慨・・というものかも知れません。

      “・・・でも、一体、夏はどこへ
    行ってしまったんでしょうね? ・・・略・・・
     小さい頃、あたしは夏の一方の端からもう一方の端を
    見る事が出来なかったのよ。
     果てなく続く季節のようにあたしの前に広がっていたんです。
    今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』 だけですわ。”

                                        【「アンの幸福」 第23章】

     ところで、昨日の事。
    外出から戻り、車庫に自転車を止めた所で、若い白人の男性と一緒の日本女性に遭遇。

     「こんにちは」 と挨拶を交わしたものの、勿論、通りがかりの人だと・・。
    すぐに立ち去るものだと思っていました。

     「あの・・・」 (エッ、宗教・・?) 
    心の片隅で、そんな事を思いながら、怪訝(けげん)な表情の私。

     続いて、「お久し振りです・・」 の声。
    「・・?」 どなたか全然分かりません。
    「○○です・・」 ガ~ン!! 

     そこに佇んで微笑んでいる女性は、高校生の頃、
    短い期間でしたが、ピアノを教えていた、ご近所の人。

     「今、パリに住んでいます。もう 6年になります。夏期休暇でこちらに。」
    聞けば、語学留学して今の彼と知り合い、結婚したのだとか。
    
     すっかり洗練されて、美しくなっていらっしゃるのに、びっくり。
    まだまだ、どう見ても “マドモアゼル” の雰囲気です。
    
     彼女も色々あったようですが、今のこの姿が幸せを物語っています。
    それにしても・・。

     「今、パリにいます・・」
    何と心地良く耳に響いた事でしょう。

     この言葉、やっぱり優雅に聞こえます。
    爽やかな一遍の風が吹き抜けました。