

久し振りに晴れ間の多い空になりました。
従って気温も上昇。
春らしい陽気になりました。
そして今日は桃の節句、雛祭り。
“明かりをつけましょ、ぼんぼりに
お花をあげましょ桃の花・・~♪”
何となく気分も華やぐ気がして、つい口ずさんでしまいますね。
雪洞と書いて 「ぼんぼり」。この漢字からも想像出来ますものね。
元々の雪洞(せっとう)は、茶席に客人がいない時、
炭を長持ちさせるために炉にかぶせた覆いの事だと言います。
白い紙で作り、くりぬいた窓を開けて置いたので雪の洞穴に見立てたのでしょう。
でも、この 「雪洞(ぼんぼり)」。
ぼんやりとか仄かという意味だそうですが、何と柔らかな語感で素敵な言葉なのでしょう。
「雪洞(ぼんぼり)」、「霞み」、「朧(おぼろ)月」・・。
秋の、空気も景色も・・鮮やかさの対極に成すもの・・。
まさに春の風情なのですね。


さて、冒頭の写真。
一足先に一輪だけ開花したラベンダーは今も咲いていますが、
ここに来て、その他のラベンダー達も花芽を付けて来ました。
心なしか先のラベンダーも嬉しそうです。
とりわけ背丈も高いこのラベンダー、母親のようにも思えて来たり・・。
春になり芽を膨らませ、開花を今か今かと待っているこれらの花達。
“どんな衣装をまとって咲くのかしら・・?”
様々な想像も、芽と同様に膨らみ、何だかとても愛しい気がします。
そして「匂いすみれ(ニオイスミレ)」。
先日も写真をアップしましたが、青いすみれに続いて白いすみれも・・。
もう何度も申していますが、このすみれだけは殊の外、嬉しくて。
「先生が何か仰る時、すみれ の匂いがするわ」
【「アンの幸福」 最初の1年8.】