【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

香りの妖精の微笑

2010-03-12 15:52:52 | ハーブと香り雑学




     久し振りに朝から太陽のお出ましです。
    今日は良いお天気。でも朝だけですが・・。

     そのせいもあるのでしょうね。今朝の冷えたこと!
    日中は暖かくなりました。
    
     でも、昨日の天気予報のように、コートのいらない暖かさ・・なんて、
    思えませんけれど。それだけ期待が大きかったのかも知れませんね。

   この所、寒い毎日でしたが、空は正直です。
  秋から冬にかけての趣きに富んだものとは違って、
  春になりますと、途端にぼんやりとし、変化のないものとなります。
  空だけは既に春になっていたようです。

   今日の空も、太陽の光が反射した、ただ白いだけの空。
  尤も、これは東の朝の空に限るのですが・・。



   「・・・略・・・あたし、今日、あそこのねじれた古木の下に、
  白すみれ が固まって咲いているのをみつけたのよ。
  まるで 金鉱を発見したような気 がしたわ」
 
                                       【「アンの愛情」 第20章】

   しばし、こんな アン の気持ちに浸っていましょうか・・。
  “金鉱を発見したような気・・”、分かるような気がします。
  
   私だって、野原や小径にすみれを発見しましたなら・・
  飛び上がって喜ぶでしょうから。きっと・・。  

   一方、こちらは苗から植えた、「匂いすみれ」。
  今、リラの木の根元で盛んに花開いています。
  ここは、期せずして 「アンの庭」 になりつつあるようです。

   ところで、このすみれ、こちらにも何度も登場していますね。
  言うまでもなく、すみれは英語では 「バイオレット」。

   遡れば、ラテン語の 「ヴィオラ」、ギリシャ語の 「イオン」 に辿り着きます。
  可憐な花にふさわしく、様々な伝説に満ち溢れていますね。

   そして料理には勿論、古くは鬱病の治療の煎じ薬としても用いられたとか。
  勿論、香料としても。

   すみれの葉の香気成分は、「スミレ葉アルデヒド」、「スミレ葉アルコール」 と
  呼ばれる独特なグリーンの香り。グリーンノート の主要な香料になっています。

   なお、このすみれ・・薔薇と非常に相性が良いそうですね。
  因みに香水としては次のようなものが上げられます。

   ☆ 「ホワイトリネン」(エスティー・ローダー)
   ☆ 「パリ」(イブ・サンローラン)   ☆「花菫」(資生堂)

   高級感のあるすみれの香りが、広がりのある甘い薔薇の香りの中に
  散りばめられ、華麗なイメージを演出しているのだそうです。
  春にぴったりの香りかも知れませんね。