


今日は良いお天気。でも朝だけですが・・。
そのせいもあるのでしょうね。今朝の冷えたこと!
日中は暖かくなりました。
でも、昨日の天気予報のように、コートのいらない暖かさ・・なんて、
思えませんけれど。それだけ期待が大きかったのかも知れませんね。
この所、寒い毎日でしたが、空は正直です。
秋から冬にかけての趣きに富んだものとは違って、
春になりますと、途端にぼんやりとし、変化のないものとなります。
空だけは既に春になっていたようです。
今日の空も、太陽の光が反射した、ただ白いだけの空。
尤も、これは東の朝の空に限るのですが・・。

「・・・略・・・あたし、今日、あそこの捩れた古木の下に、
白すみれ が固まって咲いているのをみつけたのよ。
まるで 金鉱を発見したような気 がしたわ」
【「アンの愛情」 第20章】
しばし、こんな アン の気持ちに浸っていましょうか・・。
“金鉱を発見したような気・・”、分かるような気がします。
私だって、野原や小径にすみれを発見しましたなら・・
飛び上がって喜ぶでしょうから。きっと・・。
一方、こちらは苗から植えた、「匂いすみれ」。
今、リラの木の根元で盛んに花開いています。
ここは、期せずして 「アンの庭」 になりつつあるようです。
ところで、このすみれ、こちらにも何度も登場していますね。
言うまでもなく、すみれは英語では 「バイオレット」。

可憐な花にふさわしく、様々な伝説に満ち溢れていますね。
そして料理には勿論、古くは鬱病の治療の煎じ薬としても用いられたとか。
勿論、香料としても。
すみれの葉の香気成分は、「スミレ葉アルデヒド」、「スミレ葉アルコール」 と
呼ばれる独特なグリーンの香り。グリーンノート の主要な香料になっています。
なお、このすみれ・・薔薇と非常に相性が良いそうですね。
因みに香水としては次のようなものが上げられます。
☆ 「ホワイトリネン」(エスティー・ローダー)
☆ 「パリ」(イブ・サンローラン) ☆「花菫」(資生堂)
高級感のあるすみれの香りが、広がりのある甘い薔薇の香りの中に
散りばめられ、華麗なイメージを演出しているのだそうです。
春にぴったりの香りかも知れませんね。