【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画と小説の狭間にて

2010-03-24 16:43:16 | 心の宝石箱


     昨日とほぼ同じような天候で明けました。
    気温も同じ15度。
    
     しかしながら雨のやむ間隔は、
    今日の方が短くなっています。
    冷たい雨。冬に逆戻りです。

     今日は、アンのいう所の、
    「室内と戸外の優劣」が、
    顔を覗かせてしまいました。
    
   又々、室内の方が勝(まさ)ってしまったという訳です。
  実は今日は、やっと我街にかかった映画、
  『シャネル&ストラヴィンスキー』 を観に行く予定を立てていました。

   外は雨、寒い・・急に外出する気が失せてしまって・・。そうなりますと・・。
  “シャネルは去年観たばかりだし・・” “前の女優さんの方が素敵だわ・・”
  
   ~なんて、やめる理由には事欠きません。何ともいい加減な私です。
  来週もやっていれば行くつもりですが、果たしてどうなのでしょう・・。

   さて、ぽっかり空いた時間。
  家にいる事が多い私ですのに、
  この嬉しさは・・
  一体、何なのでしょう。

   一つには昨夜、
  何気なく手にしたこの文庫本に
  あるのかも知れません。

   “・・・最初、身体の
  微かな異常を感じたのは、
  3月初め、暦の上では 「啓蟄」 の頃だったが、
  気候は冬に逆戻りしたような寒い日が続いていた。・・・”
        
    
   こんなプロローグを目にしますと、興味を抱きますものね。
  ましてや、作家は大好きな夏樹静子と来ているのですから。
  その本とは夏樹静子作、『デュアル・ライフ』。(二重生活という意味)

   最近にしては珍しく、一気に読み進んで既に残り4分の1。
  今日中に読み終わるでしょう。
  
   音読がなぜかまどろこしくて、黙読にしていますが、黙読ですとこの有様。
  頭に入っているのかいないのか・・お得意の斜め読み? かも知れませんね。

   今の所、サスペンス的な要素は全く感じられませんが、
  そろそろ・・という感もしないではありません。

   その中で、こんなフレーズに目が留まりました。
  と言っても、この本の中で重要なキーとなるフレーズというのでもありません。
  あくまでも私が共感したフレーズです。        

 時津はふと 「日々の暮らし」 という言葉を頭に浮かべた。
「暮らす」 は 「暗くする」 という意味から出て、
従って日が暮れるまでの時間を過ごす事なのだ。
当たり前の事を考えた。
・・・略・・・
 彼のイメージする 「暮らし」 とは、
1日、1日をこまやかにいとおしんで送るような気がする。
絶えず際限なく何かを追い求め、
その事に又自らが追い立てられて生きるような事ではない。
・・・略・・・