昨日とほぼ同じような天候で明けました。
気温も同じ15度。
しかしながら雨のやむ間隔は、
今日の方が短くなっています。
冷たい雨。冬に逆戻りです。
今日は、アンのいう所の、
「室内と戸外の優劣」が、
顔を覗かせてしまいました。
又々、室内の方が勝(まさ)ってしまったという訳です。
実は今日は、やっと我街にかかった映画、
『シャネル&ストラヴィンスキー』 を観に行く予定を立てていました。
外は雨、寒い・・急に外出する気が失せてしまって・・。そうなりますと・・。
“シャネルは去年観たばかりだし・・” “前の女優さんの方が素敵だわ・・”
~なんて、やめる理由には事欠きません。何ともいい加減な私です。
来週もやっていれば行くつもりですが、果たしてどうなのでしょう・・。
さて、ぽっかり空いた時間。
家にいる事が多い私ですのに、
この嬉しさは・・
一体、何なのでしょう。
一つには昨夜、
何気なく手にしたこの文庫本に
あるのかも知れません。
“・・・最初、身体の
微かな異常を感じたのは、
3月初め、暦の上では 「啓蟄」 の頃だったが、
気候は冬に逆戻りしたような寒い日が続いていた。・・・”
こんなプロローグを目にしますと、興味を抱きますものね。
ましてや、作家は大好きな夏樹静子と来ているのですから。
その本とは夏樹静子作、『デュアル・ライフ』。(二重生活という意味)
最近にしては珍しく、一気に読み進んで既に残り4分の1。
今日中に読み終わるでしょう。
音読がなぜかまどろこしくて、黙読にしていますが、黙読ですとこの有様。
頭に入っているのかいないのか・・お得意の斜め読み? かも知れませんね。
今の所、サスペンス的な要素は全く感じられませんが、
そろそろ・・という感もしないではありません。
その中で、こんなフレーズに目が留まりました。
と言っても、この本の中で重要なキーとなるフレーズというのでもありません。
あくまでも私が共感したフレーズです。
時津はふと 「日々の暮らし」 という言葉を頭に浮かべた。 「暮らす」 は 「暗くする」 という意味から出て、 従って日が暮れるまでの時間を過ごす事なのだ。 当たり前の事を考えた。 ・・・略・・・ 彼のイメージする 「暮らし」 とは、 1日、1日を濃やかに愛おしんで送るような気がする。 絶えず際限なく何かを追い求め、 その事に又自らが追い立てられて生きるような事ではない。 ・・・略・・・ |