
【「チオノドクサ」(雪の栄光)】



でも、どんよりした空は、いつ降り出してもおかしくないような・・。
起床時の気温は17度。本当に暖かい朝ですね。
雨の宝石をまとった庭の花々たちは、
「世界はお顔を綺麗に洗ったわね」
今日の午前中は、この ダイ の言葉が、ピッタリの様相です。そして周りの景色も・・。

“・・・ 略 ・・・近くの、小川の流れている谷間には、
雨で暗緑色となったエゾマツの若木が一面に茂っていた。
その上を灰色の雲が重く垂れ込めている。
一瞬、魔法のように西の雲間から日光が射し出た。
たちまち丘のクローバー畑は鮮やかな緑色で燃え上がり、
三角形の海はすみれ色に光った。
古い家はエメラルドの丘を背に白大理石のように輝き、
その上や周りの空はインクを流した如く黒かった。・・・ ”
【「エミリーはのぼる」 第13章】

【「チオノドクサ」(雪の栄光)】

昨日、紫色の花芽を確認した、
「チオノドクサ(雪の栄光)」 が、
おずおずと? 顔を覗かせました。
我家にとっては、
今年初めてお目見えした花。
その様子は何だかチラッ、チラッと
こちらを伺っているようにも見え・・。
そんな仕草が大層、愛らしい花です。
朝は、蕾が勝って少しだけでしたが、(冒頭の写真)
先程見ましたら、完全に開花。星型の小さな花です。
ところでこの花、英名は 「雪の栄光」 ですものね。
訳が分からない、舌を噛みそうなカタカナ名より、
私は迷わずこちらを選びます。
水仙は別にして我家の庭は、今、漸く芽吹いたばかり。
まだまだ 「青春の庭」 です。季節も3月。
若い季節ですものね。
そうそう、水仙。植えた覚えのないものばかりです。
ですから、あっちに1輪、こっちに1輪・・。
今日は、こんな花びらの水仙が・・。
風が・・小鳥が・・。
どこからか運んで来てくれたのでしょう。
風が吹けば、どこかで花を咲かせている・・。
そんな風に思うって、素敵ですね。