【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

飴色の詩

2010-03-04 16:30:16 | 趣味の器(壺)~その他


     起床時こそ雨は降っていませんでしたが、
    今日は、降ったりやんだりの生憎の天気になっています。  
         
     ただ、気温はそれほど低くはありません。
    朝、早いうちこそ暖房入れていましたが、今は消していますから。

     とは言え、先程から少し風が出て来ました。
    天気予報では “春の嵐” なんて言っていましたが、
    それほどでもありません。尤も地域によって差があるのかも知れませんね。

   そうそう昨夜のお月様は、“朧月” でした。
  単に曇り空・・というだけの事だったのでしょうが、
  “春の風情があるわね・・” ~ なんて、神妙に眺めたものです。
  神々しいまでに白く冴え渡る冬の月とは、明らかに違ったものでしたから。



   さて、こちらの写真。本当に久し振り漆器の登場です。
  つい先日、探し物をしていましたら出て来ました。ラッキー!
  でも何だか最近、こんな事ばかりですね。

   しかしながら、どちらで求めた物やら、はたまた頂き物なのか・・すっかり忘れています。
  その 「忘却の彼方」 に忘れ去られていたこの漆器。
  
   箱には 「溜色小皿~たち吉」、箱の中にも 「たち吉」 の栞。
  従って、合成物ではないと思うのですが・・。
  量感、質感共にあり、周りの色をも写し込んで、キラキラ輝いています。

   ところで、この ため色」
  いかにも日本的な 「溜色」 という色ですが、どんな色かご存知ですか?
  「溜」 と言いますと・・私は、つい 「溜池」 や、「はき溜め」 を連想してしまいますけれど。
  
   でも、それは私の浅はかさで、「溜塗り」 という漆(うるし)塗りの技法もありますものね。
  実は、小豆(あずき)色の事です。ここでも日本語の奥深さを思います。
  
   ただ、「溜(ため)色」 の漢字も語感も、私にはもう一つですので、
  今日のタイトルは 「飴(あめ)色」 とさせて頂きました。

   そうそう、こじつけかも知れませんが、前述の 「忘却の彼方」。
  こんなフレーズを思い出してしまいました。
  関係ありませんが、「魔法の言葉」 っていいですね。

   “『遥か彼方』 という言葉は、
  今なおナンにとって 魔法の言葉 であった・・・・・
  風吹く丘を越えて微かに聞こえて来る音楽のように。”

                                       【「炉辺荘のアン」 第37章】