【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

瑠璃色のロマンティシズム

2010-03-08 15:23:15 | 香る庭の花綴り


   久し振りの空の写真となりました。
  ここ最近、見上げた空は、
  真珠色や灰色といった、いつも
  たった一つだけの空の色でしたから。

   色彩の全くない空は、
  鬱々とした気分にも・・。

   不思議な事に今日のような空にも
  ほっとしている私がいます。
  でも、俄かに冬の空に逆戻りですね。

   勿論、空だけでなく今日は朝からストーブの前に・・。
  いいえ、想像上は暖炉の前でしたね。





     さて、ここに来て、拙庭にも 「匂いすみれ」 の花が、
    次から次へと花開き、嬉しい悲鳴を上げています。

     思わず、“菫の花咲く頃、初めて君に会いし・・・ ~
    ~なんて、口ずさんだりして。
    
     この菫には、なぜか宝塚とかフランス映画・・が浮かんで来ますものね。
    ちょっと懐古趣味・・? ところが、ところが・・。

   この、可憐な、ほっそりして・・およそお相撲さんには縁がなさそうに見える、
  菫の別名が 「相撲取り草」 なんて。

   尤も、姿、形ではなく、その花の形がお相撲さんの髷(まげ)に
  似ている事から付けられたのだとか。
  言われてみれば・・確かにそうですね。
  
   でも、この花の形からお相撲さんの髷を連想するなんて、
  この名前を付けた方は、何と想像力のある方なんでしょう。
  アンの言う通りですね。

   「最初、名前を付けた人が、全然、想像力のなかったのか、
  又は、あり過ぎたかのどちらかよ。・・・・・」

                                           【「アンの青春」 第13章】

   ただ、この別名は本来の名前より、
  ロマンティックなものが、数多くあって意外です。
  
   菫と同じ早春の花、「スノー・ドロップ」 に至っては別名も 「松雪草」 なんて、
  素敵な名前を貰っています。そしてもう一つ、「三色すみれ(パンジー)」 の事。

     春の野で菫を見つけた天使たちが、その可憐な花姿に見惚(と)れ、
    「この花を見る人に幸せを」 と囁いて3回キスをした事から、
    「三色すみれ」 は天使の面影を残し、三色に染まったとの言い伝えも・・。
    又、キューピットの矢が当たった花とも。ロマンティックですこと!