

ここ最近、見上げた空は、
真珠色や灰色といった、いつも
たった一つだけの空の色でしたから。
色彩の全くない空は、
鬱々とした気分にも・・。
不思議な事に今日のような空にも
ほっとしている私がいます。
でも、俄かに冬の空に逆戻りですね。
勿論、空だけでなく今日は朝からストーブの前に・・。
いいえ、想像上は暖炉の前でしたね。



次から次へと花開き、嬉しい悲鳴を上げています。
思わず、“菫の花咲く頃、初めて君に会いし・・・ ~

~なんて、口ずさんだりして。
この菫には、なぜか宝塚とかフランス映画・・が浮かんで来ますものね。
ちょっと懐古趣味・・? ところが、ところが・・。
この、可憐な、ほっそりして・・およそお相撲さんには縁がなさそうに見える、
菫の別名が 「相撲取り草」 なんて。
尤も、姿、形ではなく、その花の形がお相撲さんの髷(まげ)に
似ている事から付けられたのだとか。
言われてみれば・・確かにそうですね。
でも、この花の形からお相撲さんの髷を連想するなんて、
この名前を付けた方は、何と想像力のある方なんでしょう。
アンの言う通りですね。
「最初、名前を付けた人が、全然、想像力のなかったのか、
又は、あり過ぎたかのどちらかよ。・・・・・」
【「アンの青春」 第13章】
ただ、この別名は本来の名前より、
ロマンティックなものが、数多くあって意外です。
菫と同じ早春の花、「スノー・ドロップ」 に至っては別名も 「松雪草」 なんて、
素敵な名前を貰っています。そしてもう一つ、「三色すみれ(パンジー)」 の事。

「この花を見る人に幸せを」 と囁いて3回キスをした事から、
「三色すみれ」 は天使の面影を残し、三色に染まったとの言い伝えも・・。
又、キューピットの矢が当たった花とも。ロマンティックですこと!