声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

70'伝説の歌姫

2016-05-07 17:22:26 | 音楽
本日の午後、思わず

カーラジオから流れてくる懐かしい歌声に聴き入ってしまいました。

キャンディーズって、とてもアカデミックな歌い方をしていたのですね。

特に口がしっかり開いていて、発音の明瞭さに驚きました。

TVで見たときは、画面ばかりに気を取られ気づかなかったのですが…(^^;;

地声と裏声の使い分けも、完ぺきです。

ハーモニーの部分も素晴らしくて、

今更ではありますが、

改めて当時の彼女たちの実力を思い知らされました。


最近、70年代ファッションやカルチャーがブームらしく、

たまに当時のアイドルの映像を見る機会があります。

その当時の山口百恵さんもそうですが、歌声を聞くと、

思わず引き込まれる事があります。

20代そこそこで、あの歌唱力は、今聴いても群を抜いています。


当時活躍していたといえば…

洋楽では、カレン・カーペンターを思い浮かべますが、

最近、カレンの素晴らしさを再認識したという
自称ソングライターの夫は、

すっかり制作意欲を失くしているようです。

その理由は、カレンの歌が上手すぎるからだとか…

確かにLIVEでの歌声の安定感には、驚かされますね。

カレンの歌声にハマると、他が全てヘタに聞こえてしまうのだそうです。

そしてカーペンターズの音楽性の高さに驚くと同時に、自分のレベルの低さに気づき、凹むのだとか…。


そもそも一世を風靡したアーティストと自分を同じ土俵で語る事自体が間違っていると私は思うのですが、

世の中すべてがカレンのようなレベルだと困りますわよ。(~_~;)

カレンのリズム感や音程の正確さ、声の魅力は天性のもので、

普通の人間がマネしても、どだいムリなことなのです。

だからと言って開き直るワケではありませんが、

歌には上手さだけでない、別の魅力があるものです。

例えば、「A Song for You」

本家本元のレオン・ラッセルが歌うのと

カレンの歌を聴き比べてみれば、わかります。


カレンのは、もちろん素晴らしいですが
レオン・ラッセルのも味があって素晴らしい。

昔、担当していたラジオ番組site9-11の
「清水由美のミュージックサイト」の中で話した事がありますが、

食べ物で言えば、

カーペンターズの音楽は“タイの刺身”で、

レオン・ラッセルは“ホヤ”です。


キャンディーズなら、

彼女たちの歌う「やさしい悪魔」がタイの刺身で、
吉田拓郎さんが歌う「やさしい悪魔」はホヤということになりますね…。😅


タイの刺身だけ食べていると、いくら美味しくても飽きてしまいます。

歌の場合も同じです。

上手いと、下手ウマは、

両方あってこそ、互いが引き立つものだと思うのです。


しみずゆみ 🎤


写真は、連休前、プラネタリウム番組収録の際に撮った前橋市児童文化センターのツツジです。



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