声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

タイムワープ

2019-09-27 21:40:56 | Diary


気がついてみれば、

あっという間に9月末、

そろそろ返しに行かなきゃ…


5年前から始めた迦葉山への「お返し面」。

初回が9月の下旬だった事から

毎年、必ず9月中に行うというのが、我が家の行事となった。


週末は天気も崩れるらしいというので出かけるなら今日しかない…

そんな思いで、

Halを連れて、いざ迦葉山へと向かった。


毎年のことだが、
夫も私も元々よく知らないで始めたせいか

毎年、「お返し面」のやり方を忘れている…

ただ、必ず山門の近くのお面屋さんで新しい天狗のお面を買って奉納するという事だけは覚えているので

何軒があるうちの一番登り口に近いお面屋さんに立ち寄り、

去年より少しだけ大きめのお面を購入。


女性店主も何となく私たちの事を憶えてくれているらしく、やたらと愛想がいい。

しかも、とめどもなくペラペラとよく喋る…。

「名古屋から来てくれているお客さんは、一番大きなお面を買ってくれてね、お寺の寄付も毎年10万してるって言ってたわよ!」

…なのだそうだ。

すごい人もいるもんだ。

迦葉山の曲がりくねった細い一方通行の道は、整備が間に合っていないらしく

所々、のり面が崩れた危険箇所もあるので徐行しながら、慎重に登って行く…

途中で、鹿の子どもが道から崖下に降りて行くところに出くわす。

そんな光景が、ごく自然に視界に入ってくる…。

毎回、来るたびに、

どれだけの人たちが、決死の思いでこの山道を登ったことだろう…。

昔の人は偉いなぁ…と感心する。



境内に一番近い駐車場に車を止め、

Halを車に残して、大急ぎで「返し面」に行くが、

先ほど買ったお面を車に置いてきたことに気づき、

アタフタと夫が取りに引き返す間、

境内を見て回っていると、

お寺の関係者らしい男性の話し声が聞こえてきた。

改修工事中なのか、境内に大工さんらしき若者が2人…

どうやら兄弟らしい。

その若者たちと世間話をしている。


「昔、この先の◯◯村で殺人事件があってさぁ、4、5人死んだんさねぇ…」

聞き捨てならない内容に自然に耳がダンボになる…

「飯場みたいなところで、喧嘩があったらしいんだよ…4、5人も殺されたのに犯人がわからずじまいでさぁ…」


いったい何時代の話だろう...

江戸時代の末期?

それとも明治の初期か?

なんだか、横溝正史の小説に出てくるような話ではないか。


一瞬、今自分が何時代にいるのかわからなくなった…。


お天狗様の仕業かな?















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虫の歌

2019-09-27 07:26:57 | Diary


いつもなら、午前10時と11時に行っている高齢者施設でのボランティアが、

昨日は同時間に行われる健診と重なって、
一か所目が急きょキャンセル、

そのため、同じ敷地内の別の施設での

スタート時間が30分早まり、
10時30分スタートで行うことになった。

いつもなら11時スタートだから仕方ないが
行ってみると参加者の顔ぶれが違う…


今回は、いつもメインでやっているクイズを、

秋にちなんで、

虫など「小動物をテーマにした歌」にしたのだが、

クイズ自体は簡単で

「黄金虫」や「ぶんぶんぶん」「てんとう虫のサンバ」などを

メロディだけを聞いて

題名を当ててもらったり、

口ずさんだ人が多いチームにポイントを入れる。

答えが出てこない場合は、
あれこれヒントを出して考えてもらう…

子供の頃の遊びや歌にまつわるエピソードを思い出してもらう…


いわゆる回想法が主になるが、

音楽療法なんて、たいそうなものではなく、

私は単なる『歌あそび』だと思っている。

歌ったり聴くだけより、

こちらから問いかけて、あれこれ考えてもらう時間を作るのが、

高齢者にとっては楽しいらしく

わざわざチーム対抗にしているのも

競争意識を煽ることで、気分の若返りをはかっている。

トータルで約40分だが、

私の経験では、

60分を過ぎると高齢者は飽きてしまうし、何より疲れる。

もうちょっとやりたいなぁ…

と思ってもらえる時間で止めるのが、ちょうどいい。


今回のクイズは簡単だったらしく、
ほぼ完璧に答えてもらったのだが、

いつもと比べて静かで、反応がやや薄い…。


よくよく見れば、

いつも各チームのリーダー格のオカダさんやカズコさんがいない。


2人がいないと、こんなにも違うのか…

そう思いながら、
エンディングの『ふるさと』を参加者全員で歌っていると、

ジャケットに片腕を通しながらアタフタと慌てた様子で、オカダさんが入ってきた…

入ってくると同時に女性スタッフに何やら文句を言っている…


遅れて参加したオカダさんのために、

もう一曲増やして、

今度はチームを2つに分けて『もみじ』を輪唱してもらう。

残念そうな顔でオカダさんが歌うのを見ながら、

“おひらき”の挨拶と、次回のお楽しみ予告をして会場を出ると、

今度は車椅子に乗って会場に向かおうとしているカズコさんと廊下ですれ違った。

「え〜っ!もう終わっちゃったのぉ〜っ⁉︎」

と、彼女も泣きそうな顔をこっちに向けた…。


終了後ロビーで、休んでいると

オカダさんが手押し車を押しながらやってきて、

「わたしね、オタクたちのを一番楽しみにしているんです‼︎」

と興奮気味に言う。

「時間が変わったこと、だれも言ってくれないから、今日は遅れちゃって…」

と、泣きそうな顔をしながら続ける。


時間変更を伝えていなかった施設スタッフも詫びていたらしいが、納得いかない様子…。


そこまで楽しみにしてもらっているのなら、もっと機会を増やしたいと思うのだが

如何せん、ここの施設はボランティア団体の数が多くて、

私たちが、来られる日は、せいぜい月に一度くらい、

こちらの都合だけでは、なかなか決められない事情がある。


この前、ボランティア懇親会で来られていた団体の顔を思い浮かべると

音楽関連ボランティアが多かったと思うが…、

皆さん、どんな方法でやっているのだろう。

懇親会の席で

「毎回、どうすれば喜んでもらえるのかを考えながら、やらせてもらっています」

と挨拶した私たちだが、


ボランティアさんの多くは、

「また来てくださいと言われるのが嬉しいです」

と言っていたように思うし、

私たちに限らず、他のボランティアさんも充分に満足してもらっているんだなぁ、

と、その時は思ったのだが…。

オカダさんの言葉は、単なる社交辞令かな? (^_^;)


まぁ、いいか、

とにかく楽しんでもらえるように努めよう…。



夕方、

散歩の途中で

50m先の林の中にいたらしい子鹿2頭が道に出て来ているのと出遭った。

子鹿は、こちらに気づいたらしく

甲高くキュルル〜ンと叫んで、元の林に帰っていったが、

イノシシを追いかけた時のHalとは違って

鳴き声に驚いたのか、

その場で一歩も動かず、子鹿たちの様子をじーっと見ているだけだった。


子鹿って可愛いなぁ…

子鹿のバンビ♫も、以前、“クイズ大会”で使ったが、

ぞうさん
子鹿のバンビ
うさぎとかめ
もりのくまさん
いぬのおまわりさん
ねこふんじゃった

…動物をテーマにした曲当てだと、
どうしても、子供の歌が中心になってしまう。

ちなみに来月は、
映画 &TVドラマのテーマ曲当てクイズをやる予定。

ウルトラマンはムリだろうなぁ…。


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