音楽の喜び フルートとともに

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花の生命

2017-01-27 20:16:58 | 日記

ピンクのトルコ桔梗、実家に母が活けていました。

カラーに

フリージア。

世界中の花が、季節を問わず手に入ります。

同じような色、同じ大きさ、虫もつかず、病気にもなっていない。
しかも、土が凍りつく大阪で。

これが、いかにすごいことか。

多くのエネルギーをかけて、人は美を追求しています。

繊細な花びら一枚一枚、細胞の一つ一つを形づくるためには、水、光、土。土に含まれる成分の徹底した管理を行わなければなりません。

美とはなんでしょう?
水をやり、いい土や明るい光を浴びて花は、根や葉に栄養を貯め込み、花に送り込みます。
私たちが見ているのは、生命力という美しさなのです。

隙間だらけの家に住み、土間があり、土の道を直に歩いていた頃には、虫や植物が油断すると庭や家に入り込み、意識しなくても生命に囲まれている実感がありました。

道はアスファルトで覆われ、隙間のない家、虫一匹入らない部屋。
そういう環境を、作っておいてそこにわざわざと、花を持ってきて生命を楽しむおかしさ。

人はおかしな生き物なのです。

1人だと寂しくなり、誰かと寄り添う。
くっつくと、ぶつかる。
知恵を、絞らないと誰かと一緒にいることもできない。

知恵を絞らなければ、滅菌空間では人類だって生きられないから。




唱歌

2017-01-27 00:13:31 | 音楽

29日のプログラムができました。

前半はクラッシック、後半はおもに日本の曲を演奏することにしました。

日本の四季のメドレーの最後は、「冬の夜」です。
明治45年に唱歌として教科書にのりました。
歌詞の2番は、

囲炉裏の端に繩なふ父は
  過ぎしいくさの手柄を語る (過ぎし昔の思い出語る)
 居並ぶ子供は ねむさを忘れて
  耳を傾け こぶしを握る
   囲炉裏火はとろとろ
  外は吹雪

このいくさは、日清、日露戦争のことだそうです。
第2次大戦後は、カッコ内の歌詞に改編されました。
作詞作曲者は、公表されず、戦後も調べたけれど、わからなかったそうです。

1872年に学校教育制度が公布されてから、教育は、戦争とともにある方がまだ長いのです。

里の秋、椰子の実、われは海の子など、戦意昂揚の歌詞を持つものはたくさんあります。

歌詞を変えたり、3番以下をカットしたりして、戦後歌われています。

改編するのが正しいのか?
歌わないのが正しいのか?
そのままで歌うのが正しいのか?

これを正しさだけでみると本質を見失います。

教育は、私たちの未来です。
どういう未来が欲しいのか?
どんな理想世界を創りたいのか?

それにより近づくためには、今どうあればよいのか?

今の続きに未来があります。
未来は、四方に広がっていますが、今は現実に形のある中で、よりよいものを少し選ぶしかないのです。
学校の時間は限られています。
選び直すこともできますが、ある程度の区間をもって直さないと大混乱の中に放り込まれてしまいます。

深く考え、選択し、勇気を持って進むことで、未来は切り開かれるものではないですか?
どこで議論されたか?誰が決めたのか?
歴史の中に埋もれていますが、立ち止まり考えることができた。何が理想にかなう教育なのか?何かを変えようと考え、議論されたことが、本当にすごいことだと思います。

そして、理想の未来は、時々刻々、これからも自分たちの頭で考え、話し合い、苦労してつかみとるしかないのです。