土曜日、レッスンの後、母とハルカスの棟方志功展に行って来ました。
父に昼食出し、夕食までの間に帰って来ます。
15日まで、ギリギリです。
初期油絵、絵本の原画もありました。
それらは、私がかねてから持っていたイメージより優しくてかわいい感じがしました。
そして棟方を一躍世界的に有名にした二菩薩釈迦十大弟子。
黒々とした鋭い線に純粋さとともに、野心も見える気がします。
日本のゲルニカともいうべき巨大な木版画を部屋一杯に展示されていました。
そこにモノクロの闇の中に浮かぶような暴力に支配され、一言の言葉も発する機会もなく虐げられた女やこどもの群生に、凄まじいまでの志功の暴力への怒り、破壊への怒りが伝わって来て身が震えるようでした。
そして、晩年の作品
丸々とした女性の裸体画は、宙を舞いながらも、自然の精霊のようでありながら
重量感や存在感があり、大らかで柔らかい。
死の世界から、生の世界に再びもどり、生命を謳歌するように見えました。
心の奥底が、揺さぶられるような展覧会でした。
人間の存在のそのもの。
ハルカスからの景色の方が幻想のようでした。