音楽の喜び フルートとともに

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hightCの出し方

2017-05-05 22:32:50 | フルートレッスン
福山に来ています。
風邪ひいて絶不調ですが、次男と竹原を見て回りました。


古民家の屏風の中で

笛仙人に会いました。


hight Cの出し方ですが、まず運指。
Fの運指に左親指と右小指を離し、G#レバーを押さえるだけなのに?!

身体はガチガチに固まりこわばって動きません。
これはフルートという楽器の宿命です。
ピアノが、低音は左から高音へと決まっていて音の幅は、理論的に揃っていて、高い音の中に低い音が混ざっているわけではありません。

低音から順番に指を上げていき、高い音まで来たと思ったら、最高音域になると指は全く違う動きを始めます。

低音域や中音域ではほとんどなかったことです。

例えば、2階に行きながら、足は後ろに降りる動きをしながら、息は上に上がる動きをする。

最近、その難しさを脳科学的に解き明かした人がいます。ググって見てください。

フルートだけが難しいわけではありません。ピアノでは、右手2拍子、左手3拍子なんて曲はざらにあります。

ただ、高音は、中音域や低音域とちがって、運指を1音ずつ特別に意識的に練習する必要があるということを、知っているのと、いないとでは、その後が随分と違ってくるということをわかってもらいたいのです。

バロックの曲は、リコーダーのために書かれた曲をフルートで演奏することも多いので、ほとんど高音を使いません。曲をやっているうちに自然に高音の運指を覚えると言う事はほとんどないのです。

だから使わないかと言うと、フルートはオーケストラでは高音域の担当です。
また近代の曲ではhightDやEを演奏することもあります。

その時にその音だけを練習しても、なかなかうまくいきません。なので、普段から全ての音を鳴らす練習をすることが必要なのです。

そして全ての音からその音を出せなければ、その音を演奏できるとは言えないのです。

運指の難しさを書きました。
まず最初にするのは運指を覚えることです。その時に必ずしも音を出す必要はありません。

しかし、正確に押さえているかどうかが分かるためには、音が出るかを確かめなくてはいけません。

特にリングキーの場合はちゃんと押さえているように思えても隙間が空いていたりして、そのせいで、音が出ないことも多いのです。

まず指を正確に覚えた後は、ロングトーンでちゃんと押さえているかどうかを確かめましょう。

この段階で、音がでなければ次に行ってはいけません。

ちゃんと音が出るようになったら、隣の音を鳴らします。2音行ったり来たりして、なめらかに穏やかに指が動くようになったら、また隣の音と1音ずつ動かしましょう。
モイーズの「ソノリテについて」の跳躍の練習、「スケールと分散和音の練習」を1日1つずつで構いません。ゆっくりと確実にできるように練習しましょう。