音楽の喜び フルートとともに

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バッハのソナタBMW1035

2018-07-09 21:13:31 | 名曲

7日からの大雨の名残なのか、雲が壮大な形でした。

あの雲の向こうの被災地に思いを馳せずにはいられません。
失われた命を悼み、被災された方の1日もはやい復興をお祈りします。

ヨハン セバスチャン バッハのフルートソナタBMW1035は1717年から20年の間に何曲か書かれた内の一曲です。

1717年といえば、ヴァイマルからケーテンに移った年。
22歳の若きケーテン侯と32歳のバッハ。
かねてから親交があり、ヴァイマル侯に慰留されましたが、断ったために投獄までされたそうです。
赦されてようやく移ったケーテンで宮廷音楽家になります。

カルヴァン派を信仰するケーテン侯。
宗教改革で起きたプロテスタントの次の改革で、より自由で、生活に根差したキリスト教を信仰していました。

バッハの音楽環境は劇的に改善されました。
自由で明るい日差しが射してきたような気分もあったでしょう。
より世俗的な作風になっています。

但し1035はバッハ自身の曲ですが、1031、1033は違うのではないか?と言われています。
実はこの時代は、工房のような形で家族で楽譜を作り上げていたのではないか?という説も最近有力視されています。
マグダレーナのサインがあったり。
これは、書き写しただけだと従来は思われていましたが、最近は実は作曲も彼女のものだったと言われています。

単なる贋作と言うものとは違うようです。