
老健に行くと、父がトイレに行きたいというので、行こうとしたら、職員さんが走ってきて「座薬いれているので、こちらでします。」と、連れていってしまいました。
トイレは5人待ち。
自分だけではできない人たちを一人でお世話されるので一ヵ所で待たせているのです。
いつもは別のトイレで私が手伝ってするのですが、初めてです。
座薬を入れているときだって、何度もあったのに。
職員さんのやり方があるので仕方ありません。
しばらく、いつもの場所で薬とティッシュを用意して待っていましたが、レッスンの時間があるので、
「すみません。時間が無いので、今日は帰ります。」と、帰ってきました。
マッサージと歩く練習をしたかったけれど、仕方ありません。
洗濯物を持って帰れたから良しとしよう。
レッスンはドボルザークのユーモレスク。
チェコの作曲家。
といっても当時はオーストリア帝国の一部でした。
ウィーンに呼ばれても、断り。
ロンドンでも歓待され、世界的に名声を高め、でもアメリカでは契約半ばで、ホームシックにかかり帰国。
長男と長女を亡くしながらも、6人のこどもを育てたドボルザーク。
チェコの大地に根付いていた音楽に心奪われ、そこから大きく離れることはなかった。
オーストリア帝国は、末期的様相で多民族が入り乱れ政権は不安定で、意図することなく、多様な文化の混じりあった国家を形成していました。
ドボルザークがなくなる頃には、オーストリア=ハンガリー帝国になっていました。
その多様な中にあって、ユーモレスクのような小品にもチェコの民族音楽の特色があります。
また、大きな父性の様なものを感じる曲でもあります。