音楽の喜び フルートとともに

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モーツァルトとフルートと

2020-11-06 00:30:57 | 名曲
「我慢できない楽器のための作曲をしなければならないとぼくはうんざりしてしまうのです。」

モーツァルトの書いたこの一文は、深くフルート吹きの心をざわつかせてきました。

1777年、モーツァルト21歳マンハイムで裕福な医師フェルディナンド・ドュジャン(音楽愛好家でフルートも吹く)から、「200フローリンで、小さくて軽く短い協奏曲を3曲と4重奏曲を何曲か作ってくれ。」と頼まれたモーツァルト。

アロイジア ウェーバー、音楽一家ウェーバー家の四人娘(カール マリア ウェーバーの従姉)の長女18歳に恋していたせいか、協奏曲の方は2曲になってしまい、しかも第2番はオーボエ協奏曲の編曲。

四重奏は3曲揃えたものの、約束と違うだろう。ということで96フローリンに値切られてしまいました。

一方アロイジアはソプラノ歌手として1778年デビューしたときに、年1000フローリンの契約を劇場としています。

彼女は1780年、モーツァルトの絵を描いたアマチュア画家で役者と結婚します。
この人はウェーバー一家を経済的に支援。彼女の母に年900フローリン出し続けています。

1778年にはギーヌ公のためにフルートとハープの協奏曲も作曲していますが、こちらも支払いがありませんでした。

モーツァルトの父への手紙は1778年2月。

うんざりしていたのは、楽器でしょうか?
それとも…。