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音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

自ら聴く

2021-01-28 23:38:41 | フルートレッスン
こどものレッスン。
一曲吹いたら、シール1枚もらえます。

ずっと貯めるばかりで、使わないのかな?と思っていたら、レッスンバッグ入れが昆虫王国になっていました。



裏側は恐竜王国。
ランダムに見えて、ストーリーがあるそうです。

わかるかな?

今日はリズムカードで神経衰弱。
間違いやすいのは、2分休符と全休符。

このカードには小さな犬が描いてあって、どちらかを教えてくれます。

犬にはちゃんと名前があります。
「フレディ。」
どちらかわからなくなったら、「フレディはどこにいるのかな?」と言うと「2分休符だった。」とすぐにわかります。

一勝一敗。
ハンディはありません。

「この曲吹いて見て欲しい。よくわからないねん。」
バッハ メヌエット。
「いいですよ。」
内心うれしいです。

毎回吹いて見せて、真似させるやり方もありますが、自分で何度もやってみて、「どうしたらうまくできるんだろう?」「聞いてみたい。」と言う気持ちが大切。

だから、こちらが聞いて欲しい時は「吹いてみてもいいですか?」と聞いてから、「いいよ。」ということで吹きます。

そんな時は、一回聞いただけで、子どもは全く変わります。

受け入れる気持ちになっていない時に、いくら吹いても無駄です。
ありがたいことに、その子に合わせて、個人レッスンはゆったりと時間をとることができます。

そして急がば回れ。

その方が結局は、成長が速いのです。




イベールのフルート協奏曲

2021-01-28 00:05:30 | 名曲
暮れに母にプレゼントした葉牡丹に雨露がついてきれいだったので、映しました。


今日は母の術後検診。
今回はレントゲンを撮るだけなのでゆっくり…といってもうちを出たのは9:00ですが。

経過は良好。前より血流がよくなったのに、流れない弁で頑張っていた頃のように心臓が動くので血圧高めになっているそうです。
気をつけながら
適度な運動はした方がいいらしいです。4月頃には元に戻れそうです。

といっても、今月からうちでのお琴のお稽古は再開しています。
もう仕方ないです。
元気の元なんです。私も一緒だからよくわかります。

昨日イベールのフルート協奏曲について書こうと思ったのに、書きはじめるとイベールの話しになって、1940年の祝典序曲になってしまいました。

といっても、情報として加えることはありません。
名曲であるということは間違いありません。
なぜ名曲なのでしょう?
この1楽章。

撥弦では有りがちなスタカートの並んだ曲。
40~50人編成のオーケストラ。
ティンパニが響き、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット各2、弦楽器が嵐のように動きまわります。

まず大音量。
そこにフルート独奏。
しかも旋律らしくない、変わった配列のスタカート。
猛烈なスピード感。

1935年。
フルートにこんなことをさせようとした人はいませんでした。

結構な力業。

それなのに、終わりは

p pp pppで、ジャン!

なんだこりゃあ!
と、驚いたまま2楽章。

ゆらゆらと揺らぐオーケストラに、フルートのイベール音階のメロディが幻のように浮かんでいきます。

クリスチャン ラルデによれば
1楽章と3楽章を書いた後に、イベールの父が亡くなり2ヶ月何も書けずにいたそうです。

悲しい、けれどピースフルとフィリップ ベルナルドは言っていました。
穏やか、でも悲しい…
とも。

アンダンテと書いてありますが、ゆっくりとそんなに速くないとイベールが言っていたとマクサンス ラリューは言っていました。

涙がでる美しさです。

涙で終わるかと思ったら最後の3楽章。

スペインの田舎のお祭りの狂想が待っていたという感じ。

しかも、乾いた狂想。
クールです。

紹介と言うより感想ですね。
演奏するには、超難曲ですがおもしろい!