音楽の喜び フルートとともに

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替え指

2012-01-06 21:36:36 | フルートレッスン

この飼い猫のように、緊張感無く寝そべっているのは、スマトラトラです。
インドネシアのスマトラ島にしか生息していないそうです。
毛皮が高く売れたせいで絶滅危惧種。もう世界中探しても、数頭しか残っていないそうです。

今日は、生徒さんと初レッスン。
暮れからまたいだ課題は、替え指による運指。
替え指をどんどん使うことを、普通は進めません。
モイーズは「替え指は、音楽のために使いなさい。決して指のために使ってはいけない。」と言っていたそうです。

このように言うと、大抵の人は、極力使わないようにしてしまいます。

しかし、モイーズは、音楽のために使いなさい。と言っているのであって、使ってはいけないと言っているのではないのです。

音楽のためには、むしろ積極的に使った方が良い場所がある。と言うことを、忘れてはいけません。

替え指は、大体、少し、低かったり、高かったりするのですが、場合によっては少し高めの音や、低めの音の方が、音楽が生き生きと聴けるところがあります。

例えば、♭シラ♭シラと吹くようなとき、より音の差がはっきり出た方がおもしろいので、少し高めの音がでる♭シの替え指を使うと音の差がでやすい。
とか、上昇音では、少し高目、下降音では少し低目。
などなど。

ゴールウェイは、マスタークラスで「ちょっと、ちょっと」とレッスン生を呼んで、聴講生たちに背を向けて、こっそり?替え指を伝授したりしていたし、ラリューは、どんなフルーティストも追いつけないくらい指が回り、音もきれいですが、替え指をいろんなところで使っていて、こんな指は使えないか?これはどうか?と、日々考えているようでした。

天才は、枠にとらわれていないで、興味深くいろんな実験をして、楽器のあらゆる可能性を引き出してしまいます。
天才にはなかなかなれませんが、天才に倣って、いろいろ工夫してみるともっと、音楽を楽しめること間違いない!



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