暮れに母が買ったラナンキュラス。きれいに咲いています。
絵画や音楽、映画になって来ました。
サン・サーンスの「サムソンとデリラ」が有名です。
サムソンと言うのは、旧約聖書に出てくる古代イスラエルの士師(治める人)で、怪力の持ち主です。
名前は「太陽の人」「神に仕えるもの」という意味があります。
イスラエルがペリシテ人に支配されていた時の話しです。
不妊の女性の前に主が現れ、三つの約束を守るように告げると子どもが生まれました。
1つは汚れたものを食べないこと、2つはぶどう酒など強い飲み物を飲まないこと、3つは生まれた子の頭にカミソリをあてないこと。
そうして生まれたのがサムソンです。
ペリシテ人の妻を望み、彼女の住むティムナに向かいます。その途上主がサムソンに降り、ライオンを子やぎを裂くように裂きました。
ティムナと女性との宴席で、ペリシテ人に衣をかけて謎かけをします。
ペリシテ人たちは、女性から答えを聞き出し正解します。
主が下ったサムソンは、アシュケロンで30人のペリシテ人を殺して謎を解いたペリシテ人に渡します。
ティムナの女性の父親は、この一件の後に娘を他の男性と嫁がせました。
これを聞いたサムソンは300匹のジャッカルの尾を結び、松明を一匹づつ結び、ペリシテ人の畑を焼き払いました。
ペリシテ人は責任はティムナの親子にあると考えて、二人を殺します。
ペリシテ人は陣を率いて、ユダヤ人にサムソンの引き渡しを求めます。
サムソンは引き渡されますが、連行の途中、主が宿り、綱が切れて、サムソンはロバの顎の骨をふるって、ペリシテ人を1000人打ち殺しました。
20年、士師としてイスラエルを率いました。
デリラという女性を愛するようになりましたが、ペリシテ人はデリラを利用してサムソンの秘密を聞き出そうとします。
最後には頭にカミソリをあててはいけないという秘密を話してしまいます。
ファン ダイク
デリラの密告によって頭を剃られたサムソンは、力を失いペリシテ人に捉えられます。
ガザの牢に入れられ、目を抉られ粉を引かされます。
レンブラント
ペリシテ人たちはタゴンの神に感謝し、集まってサムソンを見せ物にします。
サムソンは神に祈り力を取り戻し、二本の柱を倒して建物を倒壊させ、3000人のペリシテ人を道連れにして亡くなります。
絵画や音楽、映画になって来ました。
クラシックではヘンデルのオラトリオ「サムソン」
サン・サーンスの「サムソンとデリラ」が有名です。
ヘンデルの「サムソン」の序曲です。
サン・サーンスの方ですね。素晴らしいです✨
デリラの誘惑に負けるサムソン。二人が歌うかりそめの愛の歌が圧巻ですね。
一貫して女性に弱いサムソン。
カミソリではなくて女性に近寄るな…を約束にした方が良かったのでは?と思ってしまいました。
ヘンデルは怪力にサン・サーンスはデリラとの関係に力点を置いているように思いました。おもしろいですね。
旧約聖書とは少し違いますが要約では変わりません。
デリラの美女振りも素晴らしい。
サムソンはデリラにしつこくせがまれて、こらえきれなくなって最後には秘密を話したので ずっこけとは違うと思いました。
失礼しました。
サムソンは怪力の持ち主なのに、好きな女性(デリラ)にせがまれて、頭にカミソリをあてると力がなくなる秘密を話してしまったり、そういうところも何とも言えず魅力的なストーリーだと思います。
かっこいいヒーローが案外ずっこけだったり、そういうギャップのあるキャラはサムソンなどが下敷きになっているかも と思いました。