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エマニュエル パユマスタークラス③

2017-12-11 21:40:48 | レクチャー、マスタークラス
エマニュエル パユ公開マスタークラス、最後の1人は、オーケストラスタディでした。
一曲目は、ブラームスの交響曲1番から、
tempo 66〜76は正しくない。
tempoは3回とも違います。
6/8はいつも2拍目に向かってcresc.しなやかに戻ってこないと行ったままになってしまいます。

ビブラートは本体を揺らすのではなく、上の方で鳴っている感じです。
ドイツものはデリケートです。
ベルリンフィルに初めてビブラートを持ち込んたのは、ニコレです。

ニコレ以前はビブラート無し。オルガンみたいな音で吹いていました。
オーボエやファゴットなどはビブラートつけられません。
つけるかつけないか?ではなく、その間をうまく吹きましょう。

2曲目は、ラベルのダフニスとクロエ。
高音の音程をうまく取るために、首のテンションをといて、柔らかくしなやかに演奏しましょう。
肩を開き、あばら骨を開きます。

それぞれ自分なりの解決法を探しましょう。
習ったことの反射ではなく、方法を考えましょう。
うまくいかない時は、笑って止まり、考えましょう。
唇や喉を開き、首を出さない。
ビブラートは自然なものを、止めることはありません。
しかし、クラリネットやオーボエはビブラートはかかりません。そういう時は合わせないと。

高音は強く吹きすぎない、表情豊かに、pでも縮こまらない。
トリルは長めに、ブレスギリギリまで。
力を入れないでキープすることを覚えましょう。
1オクターブ下を倍音を聞きながら、吹いてみましょう。
(逆の人もいます)
右手を挙げ過ぎると左が締まるし、水滴も落ちます。同じポジションで、身体の内側の容積をキープしましょう。

最後の曲はプロコフィエフのピーターと狼。鳥のテーマ
早いパッセージを表情豊かに吹く時は、動かない。
音を手放そうとしましょう。
お客さまが理解できるように、自分が飛んでしまってはいけません。

人々に投げかけるように、自分を守り、自分自身のコントロールしましょう。

フルートを安定させるために自分に引きつけ、首の後ろから空気が出てくるように、

ソノリテ(音色、音質)によって音を人に伝えるように。

音楽はメッセージを届ける仕事だと思っています。
pでもfでも平常の状態で吹ける。
みんなの人生が楽になる方法を教えるのが僕の仕事です。

素晴らしいマスタークラスでした。
ありがとうございました!


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