30日は、夜8時から、伊藤公一先生のコンサートでした。ピアニストは水野久美先生。
昨年も開かれた「巨匠の時代」の第二弾です。
昨年は、予約しようとしたら、満杯で入れませんでした。今年はぜひ行かないとと思って実現しました。
先生のコンサートといえば、最近は大きなホールで、ベネット氏や、ローナ・マギーさんとのアンサンブルが多く、お一人でされるのに参加したのは初めてです。
なにせ、弟子になってまだ二年目なので。
京阪神宮丸太町駅から徒歩15分とあったので、7時15分の電車で駅に着きましたが、歩いてみたら20分かかりました。
鴨川は夜もいい感じです。
もう、半分以上席は埋まっていました。
お客様の大半は先生のお弟子さんのようです。たくさんの人を育てられたので、私などは恐れ多いようなすごい方が並んでいます。
しかし、このホールは小さいと思いましたが、座席は狭目ですが、音響は悪くないし、スタッフ。経営者?の方の熱意が伝わってきます。
小さな身近なものに、ぐっと深く質の高さを追求する京都の気質が表れるようなホールです。
「巨匠の時代」というコンサートの標題はホールの方が考えたそうです。
世界で初めてフルーティストを職業として成り立たせ、演奏家、作曲家、指揮者、指導者として輝かしいフレンチスクールの歴史を築いたゴーベールのソナタ第3番。
そして、言わずと知れたサン・サーンスのオデレット メンデルスゾーンのソナタヘ短調op4
イギリスで活躍中のI・クラークの催眠。
アンコールはシベリウスのノクターン。
音楽を言葉であらわすのは難しいです。
美しいと言ってもいろんな意味がそこに含まれています。
きれいとも違う。
質の高さ。と言っても、それだけでもない。
人の温かさやぬくもりのようなものも伝わってきます。
豊かといって、情的に流されてもいない。
安定したテクニックと心の素晴らしいバランスの上に、成り立っている音楽。
素晴らしい夜でした。
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