音楽の喜び フルートとともに

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ギター練習会とブロムシュテット

2022-08-27 20:28:00 | 指揮者
今日は西宮ギター練習会でした。
今津公民館。

川原久美子さんとシューベルトの歌曲集から「おやすみなさい」「セレナーデ」をテオパルド ベーム編曲佐々木忠ギター編曲版を演奏しました。

いつもギターの名曲をたくさん聴きます。
ソル、タレガ、バリオスフルートのコンサートとは趣きが違います。

同じなのはバッハ。
無伴奏チェロ組曲、平均律クラヴィーア曲集などは人気です。
フルートソナタをギターだけで弾く人もいます。

右手の人差し指が動かない人もいますが、ギターを演奏する人にとっては致命的な気がしますが、人差し指を除いた他の指で補い素晴らしい演奏をするのです。
もうたぶん70歳位の方ですが、国内のコンクールを自分を鍛えるために受け続けてられています。

お話ししたら、先月受けたコンクール2つで同じところで2度間違われたそうです。
「かなり落ち込みました。しかし2度同じところで間違えたおかげで、練習のやり方を見直すことができました。」
「ざっと通してできた。と思って次に行っていましたが、今はゆっくり、ゆっくり弾くことにしました。
真面目すぎるって思うでしょう。」

そして、スマホを見せてくださいました。
「95歳の指揮者がテレビで言っていたので、すぐに入れたんです。」
見れば、

「真なることこそ、真なる喜び。」
「楽しみやエンターテイメントも素晴らしい人生の一部です。
しかし「真の喜び」あるいは「永続的な喜び」は真剣さにあります。」
   byブロムシュテット

と書いてありました。

「コンクールに出るのは、自分との闘い。自分へのチャレンジです。」

素晴らしいなぁ!
年月を経て、ますます光輝いている気がします。

ヘルベルト・ブロムシュテット Herbert Blomstedt、
1927年7月11日 - )は、アメリカ生まれのスウェーデン人指揮者。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、バンベルク交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデンなどの名誉指揮者。NHK交響楽団の桂冠名誉指揮者。セブンスデー・アドベンチスト教会の信徒。

2011年9月
東北大震災チャリティコンサートの時のスピーチ

音楽の素晴らしいところは、ただ聴いていいなと思うだけではなく、世界中の素敵なことや美しいことを想像させるよさもあると思います。

個人的な生活で何か悲劇が起こったときに特に、そういうものを音楽から感じることができると思うのですが、音楽は皆さんの人生に少しでもそうした喜びを与えられることができると、私は信じています。

ノーベル文学賞(2003年)を受賞した南アフリカの作家ジョン・マックスウェル・クッツェーさんがあるスピーチで語っていた話を紹介します。彼が14歳~15歳の少年のころ、ものすごく苦しく悲劇的な、人生に何の意味も失ってしまうような出来事が起きたそうです。

そして彼は自殺をしようと思いながらお父さんと一緒に家の庭を歩いていると、

窓から誰かがハープシコード(チェンバロ)を弾く音が聞こえてきたというのです。その音は、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集の第1巻の第1曲のプレリュードの一節でした。その音楽は皆さんもどこかで聴いたことがあるかもしれません

それを聴いた彼は、

「おお、世界には希望があるのではないか」

と思ったそうです。

そしてこの音楽がある限り、僕の人生にも何か意味があるのではないかと思ったそうです。

もし今夜聴いていただく音楽を聴いて、皆さんがそういう気持ちになっていただくことができたなら、こんなに嬉しいことはありません。



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