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今日は、山口県に嫁いだAさんが、レッスンに来てくれました。山口でも、フルートを習っていて実家に帰るたびに連絡をくれます。今回は10日ぐらいこちらにいると言うので、コンサートにも来てくれました。本当にありがたく、うれしいことです。
山口の先生がちゃんと教えてくださっているらしく、音も良くなっていて、様子を聞くと、レッスンも楽しそうです。
パッヘルベルの「カノン」をレッスン。カルテットをするそうです。4拍子、2分音符で動くシンプルな8小節のメロディを展開していきます。
「高音が出にくくて、息が続かないんです。」とAさんは言ってから演奏してくれました。
聴いてみると、なるほど。高音が来る前になると、唇を締め身体を固めて演奏して音が伸びません。
それだけでなく、中音域から跳躍して、低音を出すような場面でも同じように固めてしまっているので、低音がくぐもったような音になってしまっています。
演奏しながら、後頭部、背骨、丹田を軽く触ると、音が変りました。
フルートを置いて、壁に肩甲骨をつけて肋骨、胸骨、鎖骨をさわる動きをした後、演奏すると、
「なんで?!」
「息がたっぷりある!」
と、びっくりされました。
全く音が途切れないし、音も伸びます。
これは、Aさんだけのことではないですが、身体を柔らかく、まっすぐにすれば、音がよくなることは、フルートをちょっとでも勉強した人なら誰で知っています。でも、いつも緊張して吹いている人が、どうやってリラックスを知ることができるでしょう?
自分にとって緊張していることが常態化している人は、緊張していることにも気づいていないかもしれません。
肩こりに人は、気づきますが、それを引き起こしている、自分の体のゆがみや、緊張、動かし方に問題があることには、ほとんど気づいていません。そういう人には肩こりは偶然悪くなって、偶然よくなるのです。
そんな人でも子どもの頃は誰でも、身体は柔らかいです。だから、脳はちゃんとリラックスを知っていて、思い出させてあげさえすれば、ちゃんと気持ちのいい動きをしだします。
って、心と体のワークのD講師の受け売りですが。
気持ちの良いことを知れば、人はそちらの方を選ぶようになりますが、知らなければ永遠にそのまま。
「すぐに戻ってしまいました。」
とAさんは言っていましたが、自分で演奏する時にもワークをやってから始めるようにすれば、段々意識化して、元に戻らないようになってきます。
Aさんが、「山口でも身体も含めてフルートのレッスンを続けます。」と言って帰っていきました。
きっと続けてくれると信じています。
午後から偶然仕事が空いたSさんとアンサンブル。プロコフィエフをあわせました。やっぱりあわすの難しい。特に2楽章。どうなることやら。精進あるのみ。
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