今日はリペアのために梅田ドルチェ楽器に行きました。
「調子の良い鍛冶屋」
ニコラ・ド・ラルメサン(フランス語版) (1684-1755) 筆「ゆかいな鍛冶屋」
『ハープシコード組曲第1集』第5番 ホ長調 HWV.430
見ていただいている間にルイロットを二本みせてくれました。
金の頭部管の方はラファンのリップライザーがついているので純正品とは言い難いかもしれません。
銀の方は初代ルイ ロットではなく、2代目。
どちらも高いF#の音が抜けません。中指の替え指にしたら、いい感じになりました。
モダンフルートとは指使いが違うのかもしれません。
どちらも古い楽器ながら軽くて滑らかな音がしました。
リペアマンは東京から来た小林さん。
「上線5のC#のロングトーンで終わる曲を吹かないといけないんですが、出にくくて」というと、実際に吹いてくれました。
それからきれいに調整してくれて、鳴りやすくなりました。
それから「Fluteケースとフルートが合わない。」と相談していたら、リペアの篁さんが、「貸してみて。」と横から入ってくれました。
「同じ色はないのだけれど…。」と、ちょこちょこっとお直し。
びくともしなくなりました。
本当に、リペアマンは心強い味方です。
ゲオルク フリードリヒ ヘンデル(1685-1759年)神聖ローマ帝国ブランデンブルク選帝侯領生まれ、グレートブリテン王国イングランド ロンドン没
「調子の良い鍛冶屋」
The Harmonious Blacksmith
は、『ハープシコード組曲第1集』第5番 ホ長調 HWV.430 の終曲「エアと変奏」に付けられた通称です。
クラフトマンシップ。
手に汗して働く庶民にして、腕一本で立つ矜持、誇り。
そんな鍛冶屋の様子を表現した曲だと思います。
「調子の良い」という翻訳には異論があります。
「Harmoniaus」は「音が調和している」という意味で、リズミカルや調子が良いという意味ではなく誤訳だそうです。
では何が適切かといえば、「調和している鍛冶屋」「よく響く鍛冶屋」で、日本語にするとなんとも座りが悪いです。
ニコラ・ド・ラルメサン(フランス語版) (1684-1755) 筆「ゆかいな鍛冶屋」
『ハープシコード組曲第1集』第5番 ホ長調 HWV.430
編集
ハープシコード組曲第1集(出版1720年)の8曲中の第5曲。下記の4楽章からなる。
Praeludium(前奏曲)
Allemande(アルマンド)
Courante(クーラント)
Air with 5 variations(エアと変奏)〜通称「調子の良い鍛冶屋」
楽器の調整や修理などは日本人が得意としている分野ですね、たぶん。小さい頃から、そういうのが好きだった、という人が多いのでしょうね。
日本人の得意分野かもしれませんね。
私は日本人でも不器用ですが😅💦
リペアマンで本当に、楽器が変わるので信頼できる人にしか任せられません。