フェスティバルホールで四天王寺さんの「呪能」を拝見しました。
室町時代、この笛を見たいと、後花園院が京都へ運ばせたところ粉々になり、四天王寺に持ち帰ると元に戻っていたという伝承から「京不見御笛(きょうみずのおふえ)」と呼ばれています。
「青海波」は雨乞いの舞、「二の舞」は振りすぎた雨を治めるための舞で、ユーモラスなもので卑賤のものが舞うとされ、「二の舞を踏む」という語源になった舞です。
四天王寺では聖徳太子が自ら作ったという龍笛と高麗笛が収められています。その笛に、太子をお迎えするための舞「蘇利古」
お帰りになる時の舞「太平楽急」
これは、槍や刀を振り回して舞われますが、平和を祈って振るので刀や弓は逆さまについているそうです。
舞の終わりの方で抜刀すると篝火か点灯し、太子の魂はお社にお帰りになられます。
5世紀の笛が残っていることが驚きですが、それが現役で活躍することはもっと驚きです。
室町時代、この笛を見たいと、後花園院が京都へ運ばせたところ粉々になり、四天王寺に持ち帰ると元に戻っていたという伝承から「京不見御笛(きょうみずのおふえ)」と呼ばれています。
舞や音楽、衣装もその頃インドなどから入ってきてそのままの形で受け継がれています。
おそらく本国では失われたのではないでしょうか?
ゆっくりとしたリズムは四拍子ではじめから終わりまで全く変わりません。
しかし、丹田に力が込められ、惹きつけられて目が離せません。
源氏が舞ったという舞や、厳島神社にも同じ舞が残っていたり、おそらく春日大社にも…長い歴史を感じます。
ガムランや、トルコの軍隊の音楽の響きも含まれているような(おそらくあちらの方は変化してしまった)不思議な感じです。
金銀に朱色や濃い緑、藍色など色彩豊かな衣装や舞台にも魅せられます。
しかも、あのお面!あれは何??
楽しかった〜!調べても記述のないものばかり。
賑やかで、厳かで、楽しいひとときでした♪
舞の中で「千と千尋〜」のワンシーンが出てきたと思ってびっくりしました😄
雅楽に出演される方の衣裳はとても素晴らしいですね。作り上げるのに相当時間がかかりそうです。
フェスティバルホールで上演されたのは、その四天王寺さんでの6時間に及ぶ行事のダイジェスト版です。
大阪府からの補助金を減削減されて舞楽は存続の危機だそうです。
フェスティバルでの上演はクラウドファンディングや、寄付を募る意味もあるそうですよ。
「貧すれば窮する」文化果つる地大阪…。情けない。
緑多く、古式ゆかしい御所での「青海波」は格別でしたでしょうね。
衣装も豪華で素敵ですね。