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ジュゼッペ・ノヴァマスタークラス

2016-05-09 22:53:42 | レクチャー、マスタークラス

7日土曜日は、ジュゼッペ・ノヴァさんのマスタークラスを受講しました。
曲はテレマンのファンタジー2番 a-moll  通訳は山本純子さん。

その日の一人目、会場はドルチェ楽器の9階アーティストサロン。
1時から練習できるということで、吹きながら待っていると、20分前にお二人が入ってこられて、ご挨拶すると、「こんにちわ。」と日本語で言われ、ちょっと待ってくださいと荷物を置いて外に出て行かれました。
外で談笑されているので、またひとりで練習。
今度は、時間の2時にぴったり入ってこられて、にこやかに名前を聞かれました。

さて、本題。

装飾 スラー

バロック時代は、アーティキュレーションを書く習慣がなかったので、少し柔らかい感じにしたい。スラーデつけます。4つの音譜が続く時は、後の3つをスラーでつなぐとか。この時代は、演奏者と作曲者が一緒だったので、全部を書く必要がなかったので、楽譜にくわしく書いていません。2回目は何か別のものを加えましょう。

ファンタジーは、幻想的という意味、イマジネーションすることが大事。
即興という意味もあります。12個のファンタジーをイメージしましょう。
「メソジックソナタ」という曲がありますが、初めにテレマンがテーマを書き、その後そのテーマに装飾されたバリエーションが続くというものです。それをやるとどうやって装飾を付けたらいいのかがわかります。

例えば、はじめの4分音符に装飾えを付ける。2、4小節目スラーで、9、10に向けて展開。少し柔軟性を持って

タンギングの練習

ダブルタンギングの1つ1つの音を少し長めに、ゆっくりと練習するといいと思います。
舌の動きは絶えず音の動きを阻害するものなので、舌は常に最小限の動きでクリアーな音を出す方法を探さなくてはなりません。
シンプルに、話すように、考えすぎて動かそうとすることで、何か違うことを入れてしまわないように、
ダダダダと言うように、
バイオリンのアルコのように、唇の上に人差し指をダダダダと当てて、これと同じ力が中からあたっているように練習して、それに加えて行く。

テンポ記号の意味

イタリア語では、Vivaceはテンポ記号ではなくて、vi vivo 生き生きしたという意味です。子どもがじっとしていられなくて、あちこち駆け回っているような感じ。

Adagioは、単に遅くという意味ではなく、ad agio 心地よい感じ。すごくゆっくり演奏してしまうと、気持ちよくなくなってしまうので、気をつけてください。
5小節目からのフレーズは、符点を2拍目にもつけます。

Allegroは、単に早くという意味ではなく、明るいという意味があります。テンポだけでなくキャラクターを考えてふきましょう。

繰り返し

人と会話する時、同じ言葉を繰り返しても、1回目とは変えます、2回目は声を小さくしたり、ゆっくり話してみたり、音楽も同じで、繰り返すときは何かを変えましょう。
最悪なのは、同じ調子で繰り返すことです。キャラクター、ニュアンスを変えてみましょう。


Grave 6小節目からのフレーズ下のD、下のEの大事な音を少し大きめに、長めに吹きましょう。レガートで
8小節目のアルペジオは、タンギングで切るのではなく歌手のように、息で歌いましょう。
下降形になった時に顔も下向きにならないように。音程も悪くなるので

vivace 7小節目、15小節目、22小節目の8分音符の後が、フレーズの終止です。

adagio2小節目の休符まで1つのフレーズ。
6連譜の次の音が目的地
ヴァイオリンは1つの弓でフレーズを弾くように、5小節目のトリルは上の音をはっきりタンギングしてから動かしましょう。

Allegro 2小節目のG# 4小節目の下のG#は倚音です。
スラーをつけて解決音に向けてディミュニエンドしましょう。
10小節目の8分音符の半音階は音を切らないで、方向性を大事に。
38小節目に2拍目の頭の8分音符までがフレーズで終止。後は、アルペジオです。

私の演奏について、
ソノリテ、音質はとてもいいと言われました。
タンギングを考えすぎないこと、先生が言われたことを繰り返し反芻しながら練習していると、少しつかめた気がします。長年考えながら行き詰まっていたところに希望が出てきました。
まだまだ私も成長できそうです。
これだから、音楽はおもしろい!



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