夕刻の穂谷川。
今日は午前中、私設留守家庭児童会。
勉強したり、あそんだり、「乗り物が出てくる曲を吹きます。どんな乗り物かわかるかな?」
フルートを演奏すると、わかりません。
「水の上の…。」
「船!」
そうでした。ドビュッシーの「小船にて」でした。
「もう一曲。まだ、聴きたいな。」
「そんなん言われたら、うれしいな。」
後は、木製のレールと電車のおもちゃで思いっきり遊びました。
小舟にては、1886年ごろ.から3年かけて、作曲されたピアノの連弾のための小組曲の中の一曲です。
後に、ビュッセルにより、ドビュッシーの監修のもとに、管弦楽曲として編曲されました。
ドビュッシーはヴェルレーヌに傾倒し、「艶なる宴」にインスピレーションを得て小組曲を作曲したと言われています。
「艶なる宴」より (ヴェルレーヌ詩集/堀口 大學 訳)
小舟にて
空より暗い水面に 金星うかびただように
舟子、股引のポケットに火打石たずぬるに。
さても皆さん今こそは二度とまたないよい時分 傍若無人にいたしましょう、
さてもわたしのこの両手 以後かまわずにどこへでも!
騎士アチス切なげにギタール鳴らし
つれなびとクロリスあてに あやしげな秋波おくる。
法師はひそひそエグレを口説き
ちと気の変な伯爵は 心を遠くへ通わせる。
かかるおりしも月の出て 小舟は走るいそいそと
夢みる水のそのおもて。
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