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ペルー起源のシャコンヌ

2021-11-26 22:52:50 | リズム
ヒムネオオハシ、
かりゆし水族館にいました。
南米から来たそう。

アルマジロさんもアメリカ原産です。

シャコンヌは、3拍子の舞曲のことです。
バロック時代にはオスティナートバス(低音の執拗な繰り返し)による変奏曲とされていました。

以前にも書きましたが、
起源はペルーのチャッコーナchaconaです。

もっとも古いchaconnaが1598年マテオ ローゼス デ オクェンドMateo Rosas de Oquende スペイン生まれの書いた詩の中に出てきます。

彼は1598年から世界を旅し、ペルーに立ち寄っています。

ペルーは紀元前3000年にはカラルという石造建築の残っている文化国です。
地上絵を書いたナスカ文明は800年頃。

14世紀インカ帝国パチャクテク王の時代には統一と征服を経て黄金期を迎えます。
1200万人の人がクスコ中心に文化的な暮らしをしています。
1529-1532年の内戦で消耗したところにスペインのピサロの侵略に合います。
1533年最後の王が絞首刑になり、インカ帝国は滅亡します。

ヨーロッパからもたらされた疫病の蔓延や、
金銀の炭鉱労働での搾取などでインカ帝国時代に1600万人いた人口は18世紀には100万人にまで減りました。

ペルーの音楽史を調べるとスペイン侵略後の土着の音楽とヨーロッパ音楽が混ざったものである。と出て来ますが、スペイン以前の音楽の記述を探すことができませんでした。

実際には、スペインにもたらされたペルーの音楽はヨーロッパ中を席巻していました。

初めはスペインで性的な含意のある風刺の聞いた陽気な舞曲として流行りました。
その為1615年、政府に禁止され初期の完全な楽譜は残っていません。
五弦ギターの伴奏で、ⅠーⅤーⅥーⅤの和声進行を持つことがわかっています。

イタリアではオスティナートバスがより、自在に変化し、快活でおどけた感じでつたわります。パッサカリアと交互に演奏されたりします。
鍵盤楽器で演奏されるようになりました。

フランスには1650年頃に伝わり、独自の展開を見せます。
安定した抑制のきいたものになり、バスも変化し、器楽独奏やバレで踊られるようになります。短調のシャコンヌも現れるようになります。

ドイツでは、イタリアのチャッコーナを模倣するような形で入り、オルガンで演奏されます。
器楽アンサンブルはフランス風の抑制のきいたシャコンヌが入ります。

バッハの無伴奏パルティータ第2番の終曲シャコンヌはフランス風とドイツ風が融合したところにあります。

ヨーロッパによってもたらされた凄まじい破壊で失なわれたペルーの音楽が、ヨーロッパの中でこのような形で生きている。哀しく、でも力強さを感じます。




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2 コメント

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Unknown (ra9gaki_do)
2021-11-27 08:14:04
おはようございます(^-^)
いつも温かいリアクション
ありがとうございます😊
札幌は雷鳴轟く夜半を見送り
うっすら雪化粧の朝です。

札幌市内も日毎に人流が増加!
観光客の方々の姿も多くなっています。
街中が賑わうのは嬉しいですが
感染対策は大丈夫?と不安も(;_;)

ヴァイオリンから奏でられる
ドラマチックで重厚な曲調に
魅せられました。
奏者の方の演奏力に拍手喝采を!

寒くなりましたね。
風邪など引かれませんように
くれぐれもご自愛下さい!
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Unknown (m-fluteanel16)
2021-11-28 22:48:01
@ra9gaki_do さん、ありがとうございます。
寂聴さんの言葉染みますね。
美味しそうなトマト、リンゴ絵手紙素敵です。カレンダーもいいですね✨
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