ひろの映画見たまま

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映画「道~白磁の人」、韓国併合後、韓国にわたり韓国人になろうとした男の物語!

2012-06-11 17:37:36 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
     日韓関係に興味のある人 ☆☆☆☆☆

これは、実話の映画化だ。韓国と日本の橋渡しをし韓国に骨をうずめた浅川巧の物語だ。

日本が韓国を併合した4年後から話は始まる。

林業試験所の職員浅川は、すでに美術工芸の収集でソウルにいる兄を頼って訪韓。

韓国の林業試験所で、植林の研究をする。

そこは、日本が作った試験所であるが、韓国人が働いており、浅川は一人の部下と懇意になり、韓国語を習ったりする。

だが、当時日本は、韓国を見下し、武力制圧していた。

韓国人の独立運動「三・一独立運動」で、死者が出る。浅川の部下の兄も犠牲に。

日本人は韓国人を蔑視し、韓国人も日本人を嫌っていた当時において、韓国語を習い、韓国人社会に身を置こうとした浅川は当時としては稀有な存在であった。

当然、ある種の圧力はあり、韓国人を助けようとするがむなしくはねつけられる。

日本人を理解しようとする韓国人との交流によって、お互いが理解しあうことの大切さが浮き彫りになる。

韓国側が、資金面や撮影所を提供するなど、日本映画ではあるが、韓国の力も大きい。

それだけ、今でもこの浅川は韓国で敬われているのだ。

題名の白磁は、浅川が兄のつてで知り合った柳と、一緒に博物館を作ったことによる。

浅川は、実際に家庭で使われている民芸にその美を見出し、白磁の美しさを世に広めたと言えよう。

当時の環境下で、日韓関係を真剣によくしようとした浅川の姿に胸打たれる。そんな映画だ。



コメント
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