おススメ度 ☆☆
三島ファン ☆☆☆
三島由紀夫が自衛隊で、自決したニュースは、日本を驚かせた。そこに至る背景と行動を描いた映画だ。
浅沼社会党委員長刺殺事件と17歳の実行者の自殺が冒頭に描かれ、最後の切腹の前触れとなっている。
以後、学生運動、全共闘、ハイジャック、金立てこもり事件、社会は騒然としていたが、警察の権力が強化され、学生たちの運動も下火に。(当時のニュースを織り交ぜ巧みに解説)
三島はもともと国家主義者で、武を重んじ、自衛隊への体験入隊など、世を憂えていた。
しかし、かの文豪がなぜ、切腹に走ったのか、これについては、なかなか理解しずらいものがある。
そのため、この映画への共感を呼ばず、そんな事件があったなという歴史をなぞった映画になってしまっている。
盾の会の発足の理念と、その立ち位置は丁寧に描かれているが、若松自身「私はみぎでもひだりでもない」と突き放しており、中途半端だ。
いっぽう、三島を演じるARATAは、彼なりの三島像を演じているが、実際の三島の風貌を知っているものにとっては、甘ったるい。このことも、頭から離れず、最後までついていけなかった。
自ら企画制作した若松の心意気は買うが、残念だ。
三島ファン ☆☆☆
三島由紀夫が自衛隊で、自決したニュースは、日本を驚かせた。そこに至る背景と行動を描いた映画だ。
浅沼社会党委員長刺殺事件と17歳の実行者の自殺が冒頭に描かれ、最後の切腹の前触れとなっている。
以後、学生運動、全共闘、ハイジャック、金立てこもり事件、社会は騒然としていたが、警察の権力が強化され、学生たちの運動も下火に。(当時のニュースを織り交ぜ巧みに解説)
三島はもともと国家主義者で、武を重んじ、自衛隊への体験入隊など、世を憂えていた。
しかし、かの文豪がなぜ、切腹に走ったのか、これについては、なかなか理解しずらいものがある。
そのため、この映画への共感を呼ばず、そんな事件があったなという歴史をなぞった映画になってしまっている。
盾の会の発足の理念と、その立ち位置は丁寧に描かれているが、若松自身「私はみぎでもひだりでもない」と突き放しており、中途半端だ。
いっぽう、三島を演じるARATAは、彼なりの三島像を演じているが、実際の三島の風貌を知っているものにとっては、甘ったるい。このことも、頭から離れず、最後までついていけなかった。
自ら企画制作した若松の心意気は買うが、残念だ。