ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「光と血」、被害者になった者、加害者になった者の喪失と再生を描く。

2019-09-06 17:45:20 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

「新聞記者」の藤井道人監督が撮った作品。2017年公開されたが、やっとDVD化された。

いじめられっ子を守る心やさしい女子高生、3年の交際期間を経て、恋人と婚約した青年、被災地にボランティアへ通う青年とその姉。彼らのなにげない幸福な日常はいつまでも続くと誰もが思っていた。しかし、何者かによるレイプ、無差別連続殺人事件、交通事故と、予期せぬ悲劇が彼らを襲い、その人生は一変する。そして、大切なものを失った彼らの運命が交差していく。

画面が暗く、人物をなかなか見分けられなくて、複数の事件が並行的に描かれるので、なかなか、中に入り辛い映画。

後半になってやっと、前後の関係が見えてきて、辛くても生きようというメッセージが生きてくる。

自主映画のことでもあり、映像は、ありのままを追いかけ、バックの音楽もよく、引き込まれる。

知っている俳優が出ていればもう少し初めからわかるのだろうけど。

テーマ自体と、映像の美しさとで、盛り上がっるのだが。

藤井監督の手腕が認められた作品だ。

 

 

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